前回のあらすじ
 仕事、クビになっちゃったぜ

 なりたいものはなんだと聞かれたら私は小説家と答える。なれるかわからない、稼げるかわからない不果実な職だ。

 当然、親からは安定した職に就きなさいと言われた。気持ちはわかる。生活できるかできないか、それは一番大切なことだ。

 大人になること、安定した正社員になること。
 それが私が親に言われたことである。学費を出しているのは親であるので文句は言えなかった。

 特に父親に対しては言えなかった。父は昔から私に対して勉強をしてほしいという思いがあったのが、私立に行ったら学費を払わんと言っていた。

私立に行くな、行ったら学費払わん

 厳しい親だったと思う。学費を払わんと言われたら生活できないと私は勉強した。毎日のように言われて時にはノイローゼ気味になったこともあった。

理系がいい、理系だと文系に転向しても役に立つ。とにかく理系だ理系だ!

 進路についても理系をとにかく主張した。文系だと馬鹿な道まっしぐらだと言いくるめられる。学費を出すのは親であるため反論の余地はなかった。

 とにかく親の意向が強かった。自分の考えは持てなかった。自分に反論する力があったらよかったのだが、怒らせたら家の空気が悪くなる。昔からモラハラ気味な父に対して反発していた私は母と弟から父親は変な人だから怒らせないようにと言われていた。

 自分という意見を持たず、気持ちを偽った結果どうなったか。

 仕事をクビになった。

 自分のやりたいことは小説家になること。その夢はどうしてもかなえたい。死ぬまでにはかなえたいものだ。就職をきっかけに親元から離れた私はなんとか稼いで通信講座を受ける金を工面できた。

 通信講座を受けて、そして週末の講座を受ける。夢にたいして真剣に向き合うようになった。

 理解者はあまりいないけれど、いないからと言って何もしないのはもったいない。障害となる親がいない今、私は挑戦した。

 さて、これから頑張って学費のローンを払って稼ぐぞというときに起きたのが前回のクビの話だった。

 これからどうなるのだろう。そんな心配で私は体調不良になる。食欲が思いっきりおちてしまい、2、3日横になった。

さあ、つまずいた理由を考えてみよう

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