空が、割れる。
そこから現れるのは、いくつもの黒い影。蠢くそれらは世界の蹂躙を開始する。
空が、割れる。
そこから現れるのは、いくつもの黒い影。蠢くそれらは世界の蹂躙を開始する。
「邪神様だー!」
はしゃぐアルン。その目に光は宿っていない。
「あれは……何なの……?」
世界中の人々が、その光景を目にし、絶望する。
「あぁ…終わりだ…破滅だ…」
世界は漆黒の闇に包まれ、終わりを迎えようとしている。
「ッ!? か……マリア! これは、これはいつのことなんだ!!」
未来見えるの知ってるからそこは省くよ
「……sûrement pas(ありえない)…でも…これは…!」
「兄……上?」
「あの力があれば……!」
そこには見知った者たちがいた。
今まで出会った人々、それ以外。様々な人たち。
それらはみな一様に絶望し、心に宿る邪神の欠片、それを目覚めさせ──龍と変わる。
「っあ、あああ……っ!」(SAN逝きましたよええ
その光景を見ていたアリスの背後で、アルンが笑った。
「これで姉さまは死なない。あは、あはは、あはははははは、アハハハハハハ!!!」
終焉の訪れと共に、機械の国では機械の暴走が始まり、各龍の都では、古代龍が目を覚ます。
クリエント、ゴルザード、それ以外の龍たちは、みな一様に復活を喜び、闇に包まれて、共に世界の蹂躙を開始する。
最早ここに人はいない。人は食われ、竜となる。
やがて闇の訪れを喜んでいたアルンすらも飲み込まれ、ただ一人、アリスだけがこの世界に残された──。
「あれは…力?……純粋な力?」なぜか退行起こした感じで
「…………正直、報酬は要らないんだ。私がとどめを刺しても、そこのヴェルさんにあげてもいいと思えるくらいには。
でも、まあ。人間出来るだけ生きたいしね……緩やかで確実な死か、それ以外か。万が一にでも可能性が有るなら――後者を選びますよ」
「・・気が変わった・・・・今回だけは特別に手伝ってやろう」(倒した後闇の力を抜き取らせてもらうとするか・・・)
「やる気が無いなら参加しないでほしい……といつもなら言うところだが、今回は流石に人手が欲しい」
「あ、じゃあリランさん。いっしょの部屋にいても良いでしょうか?」とリランさんの部屋に止まっていいか聞こうと。
まあPL的には断られるの前提なんですがね
「私の部屋というか……村人と同じ部屋だがそれでもいいか?」
マルマゴです。
「あ、うん。それでもいいよ。マルマゴさんも、それでいいかな?」
「すでいい」
?
すでのな
逆さ読みかよ!?
「え、えーと。
!くしろよ ……でいいのかな」
「…ソフィー、お母さん、お父さん。・・・・無事…ッスよね。…邪神、心を許しちゃ駄目、…ッスか。オレは…大丈夫なんスかね…?」(誰に問うでもなく
マリア曰く、先のリランが戦ったサソリ。それに、最近この集落を襲う盗賊団の中にも、邪神の力を強く宿したもの、つまり魔族が混ざっているらしい。
彼らを野放しにしておけば、終焉ノ獣の目覚めが早まってしまう。
来るべき戦いの時に備え、未来を変える方法を模索する必要があった。
「(…………なんか、考え込んでるねぇ……。あの村長とリランさんが、なんとなく……いや、ないか。気のせいだね。
考えることは悪くない、けれど深読みするのはあんまりよくない。古事記にも乗ってる……古事記って何だろ)
……そういや、リラン。そのバンダナ外さないね? 洗わないの?」
「……っ!! ティキ、か。このバンダナか?一応定期的に洗ってはいるさ」
「……でも、にしては洗ってるところ見ないけど……お風呂はいるついでにも洗ってるの?
あ、そだ! どうせだし、今度一緒にお風呂入らない? あと、今度適当にバンダナでも探してあげよっか?」
母が唯一残してくれたーばんだーなー
言おうとしたことを言われた―(笑)
「悪い。考え事をしていた。バンダナはいくつか持っているからな。洗濯するときにまとめて放り込んでいるさ。
風呂、か? すまないな。額に酷い傷があるから見られたくないんだ。このバンダナもそのせいだ。それに……このバンダナは、母さんの形見なんだ」
「……そうなんですか。じゃあ、どうせだし今度買いますね。お風呂はダメですか、残念。
…………と。それは、なら、……大事ですね。……あの。……お母さんは……いえ。
お母さんには、会えましたか? それだけ教えてくれれば、あとはもう寝ますね」
「さあね、母には会えたのかな……私には分からないよ。ここに来た意味さえも。
私もそろそろ寝るとしよう。おやすみ、ティキ」
「……そう、ですか。……おやすみなさい」
さて、本セッション。この回を持ってその後行われることがなかった。
各自の時間が合わなかったことやメンバーの一部と連絡が取れなくなってしまったこともある。時折集まってセッションはしていたが、別のものをやってそれもまた途中で終わるなど、中途半端な形になってしまった。
本セッションが最後に行われたのが2013年9月某日。GMの誕生日でもあったのはまあおいておくとして。
それから、集落に襲来した盗賊と、彼らが呼び出した竜、ディアボロスドラゴンは無事討伐された。
そうして彼らは黒い獣に対抗するため、各自が別れ旅に出ることになる。
ギイはその過程でローク=アル・テーゼの軍に復帰。他の者たちもそれぞれの道を歩むことになり、彼らの活躍もあってか、ソレの目覚めを遅らせることに成功した。
物語はこれにて終わりを迎える。ありがとうございました。
5年後。
2018年1月某日。
それではセッションを開始しよう。今回予告!