その時、風が吹いた。店の窓はすべて開き、内部から光が漏れだす。そこにあったすべての武具が、まるで幻のように、溶けて消えた。
「おや、いらっしゃい。無事だったんだねぇ」
武器預けるのは前の日でいいか
「ええ、生きて帰ってきましたよ店主さん。
……で、ちょっと質問なんですが……いいですか?」
「何だい?」
下手に聞いたらアンデッドの仲間入りしそうなんだよなー
怖い事言わんといてください!?「……これ、正直勘なんですが……龍の正体、知ってました?」
「カタカタ。さぁ?知らないねぇ。知っていたとして、それを教える義理はあるのかい?」
「そうですか、ならさらに質問です。
なんで、切り傷だと知っていたんですか? 義理ですか、特にないですね。ただ気になっただけです」
「カタカタカタカタカタ!!」
ヒャッハー!!
冥府ヘヨゥコソ!
「そりゃ知っているさ!」
「……理由は?」
「理由? そんなものが必要かい? いやぁ、思い出したくないのに鮮明に覚えているよ」」
「ええ、まあ。気になりますし。
気になることが有るなら人に聞け、と親に教わったもので……て、は? ……思い出したくないのに、鮮明に……って、え?」
「あの日、坑道で作業していたあの日。落盤と共に落下した先で、出会ったあいつに! 何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も!! 切り刻まれた日のことさ! 最も、当時はただの事故で処理され、あいつも棲み処を移動しちまってねえ。気づいた時には俺はこんな姿だった。いやぁ、あんた等が仇を取ってくれて俺は嬉しいよ」
「………………ま、なんとなく分かってましたが……やっぱ生きてなかったんですね」
「まぁな。それも今日までだ」
「で、仇を取らせるためにですか? ……今日まで?」
「さあてね」ととぼけた後「このハルバードを。最高の状態で仕上げてある」と言ってリランのハルバードを渡す。「これをあいつに渡してくれるか?」
「……ああ、店主。それは分かったが、一つ頼みが有るよ」
後ろから入っていい?
おk
「何か?」
「これとこれ、最高の状態に仕上げておいてくれない?
私が、『ドラゴンスレイヤー』として一人前になったら回収するからさ。
まあ、そんなわけで今ここにある一番性能のいい銃を教えてくれない?」
と言って、愛銃を二つとも渡します。っていうか、置きます?
「…残念だがそれはできない話だよ」と言うと同時、「お迎えが来たみたいだ」
「わざわざそんな回りくどいことしなくてもいいってのに。おやっさん、やっぱり何かあると思ったよ」
リランの後ろ、武器屋の扉によりかかるようにして立っている
えっ
タイミングのせいでリランがお迎えみたいに(笑)
「最近何か様子が変だったからな。昨日、料金はいらないとか言ってたのはこういうことだったんだな」
「はは、リランか。君に一つ離さねばならない事がある」
「さて、君。両親の事はどこまで覚えている?」
「だそうですよ、リランさん」これ、行かなかったらどうなってたんだろ……残ったままだったのかなぁ
むしろマスターシーンで成仏処理してた
おお……じゃあ行っといてよかったのかな
「父は私が気付いた時にはもういなかった。母は…私の目の前で死んだよ。殺されたんだ」
あれ、これ半龍人ってティキにバレる? ぷるぷる、ぼくわるいてぃきじゃないよ
ZAPZAPZAP!!!
次のティキはもっとうまくやるでしょう
クローンナンバーが増えたああああ!(笑)
おまえらぁぁぁあ!
パラノイア好きだな(笑)
話戻しまして、「…君は、君の母を殺した犯人を、覚えているか?」
「いや、覚えていない。……正直な話、あの時のことはよく覚えていないんだ」
「そうか。よく覚えていない…か。君の母親は…生きてるよ」
「なっ……本当か!?」
その時、風が吹いた。店の窓はすべて開き、内部から光が漏れだす。そこにあったすべての武具が、まるで幻のように、溶けて消えた。
「あぁ、時間のようだ」
うわ、死ぬ!
「待て!母はどこに!どこにいるんだ!!」
「東を目指せ。アルテント砂漠、そこにある集落に、君の母親はいるはずだ」
「アルテント砂漠、か……私は行くよ。ありがとう、ローグ」
「礼を言うのはこっちのほうさ」
天国では幸せになれよ……そんなに喋ってないけど(
「そのハルバードには、俺が培ってきたすべてを使い最高の状態に仕上げてある。ワイヴァル鉱石、それにお前の母親から託された、願いの石を込めて──さらばだ。友よ。そして、蒼月荘に住む者たち。願わくば、キミたちの旅路が素晴らしきものであることを──」
「母と会っていたのは気に障るがこの際気にしないでおこう。……大切に、使わせてもらう」
「……あーもー、いろいろまだ聞きたいこととか言いたいことあったのになぁ……まあ、あれだ。あの世でも、お元気で。
いつか行くだろうし、待っててね?」
「さようなら。ゆっくりこっちに来るんだよ」と、人だった頃の面影が重なり、天へ消えていった。
「ん。さようなら」
「来世でも良い旅を、ローグ・ヒリト」
やべぇなんだこの場違い感(笑)
珍しく笑っておくよ
この感動的なロールしてる最中ずっとBGM目指せポケモンマスターだったんだけど俺泣いていいかなあ
まあ、BGMは人それぞれってことで(笑)
ごめんずっとマクロスFのオベリスク聞いてたわ・・・
キミたち(笑)さて、最後にちょっと演出を入れて締める
「ローグが死んだみたいだよ」
幼い面影が残る少女が笑っていった。
「そうか、成仏したということか?」
一人の老人がそう言った。
「ああ、ローグさん……どうか安らかに」
シスター服の女は祈る。
「ローグめ。愚かな……」
黒翼を持つ男はそう嘆く。
「あいやー、困ったっすねえ」
ぽりぽりと頭をかきながら女は笑った。
「アハハァッ、まぁっったく、生き急ぎましたねぇええ! いえ、死に急ぎ? うん?ま、いっかぁ」
変態風味な口調で眼鏡の男が言った。
「それでー、これからどうするんですー?」
露出の多い踊り子の女がおどけるように少女に問うた。
「新たな一人の候補なら、少し心当たりがあるよ」
少女が地図を取り出し、それを広げる。
「半人、半龍、忌み子を産み落とした、災厄の女。愚かにも制裁を逃れ、生き延びてしまった愚者。彼女なら適任じゃないかな? これで御子はすべて女となる。新たなる御子には頑張って貰わないとね。すべては龍の復活の為。始まるよ、黄昏が。他の御子にも協力して貰いたいけど、難しいだろうね。だから、さ。期待しているんだよ。キミたちには。くすくす」
少女は笑うと、この場にいる一人ひとりを指さして命ずる。
「キミは聖龍国の教祖にばけて、バルムンクにでも入ってもらおうか。キミは、未だ見つかっていない闇龍の御子を見つけて? 魔人計画の方の準備は合同で進めるといいよ。アイリちゃんは引き続き炎龍の都で御子を続けて。もう直に、ゴルザード復活の時は来る。誰にも邪魔させないでね? キミは、他の半龍を見つけて、覚醒を促して。それは我々の手駒となる。キミは北の大陸に渡って、そこに封じられている獣の探索、それから、100年前の悲劇を再来させて貰おうか。そうして最後にキミ。新たな御子を、連れてきてね」
各自が命じられるまま、新たな任に就く。
それは終焉の幕開けである。果たして、それを止めることができるのか。世界の終わりの日は、近い。