始まりました第114回「小旅行」。今回のゲストは猫屋敷棗さんと、トキコⅢ(サード)さんです。
ナレーションはいつもの凪沙つぐみです。

各地で厳しい残暑の日が続く中、まず二人が足を運んだのは森の中でした。

猫屋敷 棗

小さな森だけど・・・いいところでしょ

トキコⅢ

はい。自然の景色はヒトの力で完全に再現出来ない、不思議なものです。

トキコⅢ

木の葉を踏みしめる音、重なる枝から射しこむ太陽の光・・・アンドロイドとして貴重な感覚です。

猫屋敷 棗

あら、詩的な・・・トキコは高性能なアンドロイドなのね

トキコⅢ

詩的というのはミスマッチですが、スペックはお父さ・・・博士の功績でしょう。えへん。

お二人のおっしゃるとおり、良いところですね!
ぎらぎらした日差しが枝葉に遮られ、のんびりできそうです。

猫屋敷 棗

ナディーに教えてもらったの
森の中は涼しいからだいすきだ、って

トキコⅢ

ナディー・・・

トキコⅢ

・・・解析完了。正式にはナディファ、あなたのお友達。
番組編集の人に補足画像を挿入してもらいましょう。

トキコさん、棗さんの交友関係までよくご存じでしたね。
ナディファさんには、棗さんの飼い猫マルケスちゃんを預かってもらっているそうです。

ナディファ

*朝の教育番組「みんなといっしょに!どうぶっつ」などにご出演いただきました。

猫屋敷 棗

・・・あっ

猫屋敷 棗

「身内の話は控えて」ってプロデューサーに言われていたんだった・・・

猫屋敷 棗

もう身内の話はしないわ

トキコⅢ

・・・そうですか。

トキコⅢ

プロデューサーについても身内の話では?

猫屋敷 棗

そ、そんなことより先に進みましょ

~中略~

おや。森の中に神社があったようです。
苔むしたなかなか古い神社です。ト*ロなんかの舞台になりそうな、いい雰囲気ですねぇ。

ここは「幻灯(げんどう)神社」。学問や仕事を司る神様がおられるとか。

トキコⅢ

小さな神社ですね。ここに用事が?

猫屋敷 棗

おまいりしていこうかな・・・と思ったの・・・

トキコⅢ

「神」・・・概念的な人の創造物は理解不能です。ロケの時間をおまいりに消費するのは賛同しかねます。

猫屋敷 棗

「神は死んだ」・・・というところかしら

あれれ。神社に入る前からそんなこと言っちゃうんですか!?

猫屋敷 棗

けれど現在(いま)も信仰があるわ
お手いれもされてる・・・歴史を重ねてきた美しい神社・・・

猫屋敷 棗

トキコは人の感情を理解したいんだっけ・・・その手掛かりになるんじゃないかしら

トキコⅢ

・・・一理あります。貴女がここに来たかったのも、信仰のためでしょうか?

猫屋敷 棗

うーん・・・そうね、信仰のためというよりも・・・

猫屋敷 棗

人の創りだした「神」という表現に興味があるの

トキコⅢ

では貴女も、理解するために・・・

トキコⅢ

・・・そうですか。ではおまいりのプロセスを教えてください。

猫屋敷 棗

・・・もしかして、おまいりは初めて?

トキコⅢ

・・・(そっぽを向く)

猫屋敷 棗

じゃあ・・・教えるわね

~中略~

猫屋敷 棗

・・・そして、おねがいごとは秘密にしておくの

トキコⅢ

論理的じゃありませんね・・・ロケとしても盛り上げづらそうです。

トキコⅢ

その無駄こそ人の選択肢、なのでしょうか?
相変わらず不可解です。

トキコⅢ

なのに、この経験を・・・無駄だと切り捨てられない自分がいます。どうして・・・

トキコⅢ

・・・・・・?

トキコⅢ

あれ?棗さん?

あれっいつのまに!?棗さんが居ません!

トキコⅢ

・・・サーチ開始。

棗さん、どこ行っちゃったの~!?

~つづく~

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