8人の美少女達の声が綺麗に重なった。
黄髪桃目が並、赤髪橙目が縷紅、黄緑髪水色目が静垢、青髪緑目が風花、水色髪黄緑目が麗華、橙髪赤目が凜、桃髪青目が雲香、緑髪黄目が輪菜という。
彼女等はこの白壁(はくへき)学園を生徒会として牛耳っているグループ、流星(ミーティア)のメンバーだ。
部隊の肩書は独立最強機密部隊。しかし謎多き部隊というのもあり、徒人からは一般人としてしか映っていない。その為好き勝手やっている部分があるのだ。全く恐ろしい話である。
因みにフルメンバーが揃うと9人。8人のメンバーの他、リーダー又はボスと呼ばれる人物が居る。黒髪紫目の誌空だ。
どちらかというと裏社会となる業務も多いらしい彼女達は本名を公開する事は無い。徒人は下の名前以外知らないというのが現状である。
とはいえそれによって困るような事も特に無い。寧ろ知ろうとする事自体禁忌(タブー)という共通認識によってこの学園は成り立っているのである。
そしてこの9名による“生徒会活動”こそ彼女達が徒人であり続ける所以である。
遊びながらも“極秘であり続ける”という任務を遂行している、それが彼女達である。
そして“遊びに隠された真実”を見抜ける者は知り合いにも居るかどうかという所であろう。
8人の少女達の問い掛けに誌空は大迫力の笑顔で答えた