で、次は何だ?
これだ
何だこれ?
それが理解不能なのだ。
鉱物であるのは明確なのだが
使用方法が不明だ。
全く仕事が進まんな。
やれやれだ。
それにしても
この星の大きさにしては
膨大な資源量だ。
こんな辺境の銀河なんか
見向きもされなかったからな。
通常の何十倍もの
資源量だぞ。
宇宙の果てのお宝って
やつだな。
お陰で随分と補給が進んだ。
で、どんなやつらが
住んでいたんだ?
食欲が旺盛で必要以上に
エネルギーを摂取し、
他者を蹴落としてでも
生き残ろうとする
利己主義者が多く、
蓄えた財を快楽のみに
費やす者が殆どだそうだ。
しかも繁殖力が旺盛で、
規則を破る者も多数。
秩序という言葉は皆無だな。
何て恐ろしいやつらだ。
これは他者を攻撃する
武器らしい。
エネルギー反応はないが?
鉱物を変形させただけのもので
他者にぶつける野蛮なものだ。
嘘だろ?
野蛮極まりないな。
テクノロジーが原始レベルだから
簡単に殲滅出来たがな。
どれくらいのレベルなんだ?
ユピテス遺伝子の存在や
反重力メリアスも
知覚していなかったようだ。
え?
ド底辺じゃん。
それならどうやって
転移するんだ?
接地型だよ。
自身の下方にある長細い組織で
地面に触れるんだ。
うそっ!?
久々に聞いたわ、
そのレベルは……
しかもその細い組織は
二本生えてるらしい。
きもいな……
それは……
つい脱線してしまうな。
次はこれだ。
何?
やはり理解不能なのだ。
紙と呼ばれる薄い繊維に、
風景を写したものらしい。
で?
それが何?
えっ?
何?
右下の小さいの何?
これについては
解析をかけてみよう。
これは『絵画』と
呼ばれていたものです。
転写技術はある星でしたが
わざわざ色素を先程の
紙に移していき、
二次元に複製されたものです。
右下方にあるものは
この星の住人と思われます。
あっ!?
これがそうか。
あー、二本ってこれか。
しかしなぜそんな事を?
『美しい』から。
そのような結果が出ました。
当機においても解析不能です。
ウツクシイ……
解析機ですら
判明させられないとは……
まったく訳がわからんな。
これはwww
予想の斜め上に突き抜けていきましたw
自分は転移できなくてもいいので、人類が永遠に二本のままでいてほしいw
てかおそらくこのお話、まだまだ普通に続いていくんですね?
気になります!
楽しく拝見させていただきました!
アスカセラさん鋭いツッコミありがとうございます。あと、今回色んなイラスト探したのですが、アスカセラさんのストリエに対する貢献度合いを再確認しました。
なんという……私にはこんな世界観の物語に昇華できないので、ただただ驚きです。そして、足のことを気持ち悪いと言われたのは心外でした(笑)面白かったです!
当初の展開から、お題の背景にどのように繋がるのか、全く想像できませんでした。
足がきもい…でも、俗に言うエイリアンの大きなアーモンド形の目に、頭部に似合わない細い体を私たちはきもいと思う訳で…種族の常識から逸脱した容姿は、きもいと言われても仕方ないかもですね~
剣世炸さんコメントありがとうございます。
どう繋がるのか分からない展開にしたかったので、こういう形になりました。
容姿も変で野蛮(偏見も多数)でテクノロジーが低いけど、彼らにはない何かをこの星の住人は持っていたって話ですね。
ほぇ~、進んだ文明からすれば野蛮に見える文化でしょうが(^^;
絵を見て理解できない、って辺りは有名な絵画見ても理解できない俺と親近感が湧きますね(笑)
こういうSFも面白いです(^-^)
カナタさんコメントありがとうございます。
星の住人に対しての評価は超が付くほどの偏見です。だけど、全面的に否定は出来ないらしいですw
そして調査員どころか解析機すらも判別出来ない『美しさ』という概念。それは調査員にはない美徳の一つだったのでしょう。
はるか未来のお話ですね…確かに二本の割と自由に動く何かがうねうねしてるってのは気持ち悪いかも知れません…
絵画の美が認識されないのは、ちょっと寂しいですね。
るりルシさんあざす☆
未来とはどこにも書いてないので、意外にも時間軸は現在か少し先の話かもしれませんよぉ。
そして何かを美しいと思える心を持つというのは、思ったよりも素敵なものですね。
うわぁ、こういう昔の作品にコメント頂くのとても嬉しいっす。ありがとうございます♪
私はこの話、反響も沢山でかなり気に入っています。
お題deストリエは地味に読者の目に止まりやすいかと思います(多分)ので、今でも参加お待ちしてますよん♪