* * *
ノルセスト

ビブリオテーク
* * *






\げんなり/

シーラ

うう……。

\げんなり/

ポメラ

アヒャ……アヒャヒャ…



シーラさんとポメラさんは


すっかり力を失ってしまいました。

ソルフェ

さて……。

ソルフェ

出てきてよいぞ、ライル。

ライル

ヒョコッ




ソルフェージュ様がそう声をかけると


ローブの裾から


ライルさんが現れました。

ソルフェ

良く耐えたな、ライルよ。

ライル

いえ、何てことはないです。

ライル

飛び出そうとする私を
足で踏みつけて止めるくらい……。

ソルフェ

ははは……。
許せ、ライル。

ライル

それより、ソルフェージュ様は
思いのほか元気ですね。

ソルフェ

だってぇー☆
吸われてるのアタシの方なんだもーん☆

ライル

ああ、ご苦労様です、ソルフェちゃんさん。

ソルフェ

さて、ライルに手伝ってもらって
ギーズへのキツーイお仕置きをしなくてはな。


ソルフェージュ様は


思わず嗜虐的な笑みを


浮かべるのでした。












甘い罠 前編




















ライル

……で、私は何をすればいいですか?

ソルフェ

ギーズは『事が済んだら開放する』と言っておった。

ソルフェ

とは言え、自分の手でターニアを除去して、我らの仕返しを喰らうようなマヌケな輩ではない。

ソルフェ

恐らく、ギーズはターニアの除去を仮契約のスクワイアらに任せ、その間に自分は被害の及ばぬ所へと逃げおおせる腹づもりだろう。

ライル

はい。

ソルフェ

そこでだ。
ターニア除去の準備が整い、
ギーズがこの場を去ろうと
背を向けた瞬間を狙おうと思う。

ライル

なるほど。

ライル

では、そこで自慢のナイフ投擲を
お見せしましょう。

ライル

必ずや油断したギーズ殿を
貼り付けにしてくれましょう!

ソルフェ

だが、ヤツは用意周到だ。
背後からとは言え正攻法では
のらりくらりとかわされるだけ。

ソルフェ

ライルよ、耳を貸せ。

ライル

はい。



言われたとおりライルさんは


ソルフェージュ様の肩に飛び乗り


耳を近づけます。


ソルフェ

ひそひそひそ……

ライル

えぇ!?
これを!?





















ソルフェ

む……来たか。

ソルフェ

よいな、ライル。
手はず通り頼んだぞ。

ライル

任せて下さい。









しばらくすると、


隠し部屋からギーズさんが


出てきました。








ギーズ

スゥ……

ソルフェ

む?

ソルフェ

ヤツの空気が変わった?

ギーズ




ところがギーズさんは


ソルフェージュ様たちには目もくれず


ノルセスト・ビブリオテークを


立ち去ろうとします。

ライル

ソルフェージュ様、
ギーズ殿が背を向けています!
もうやりますか?

ソルフェ

ダメだ。
ここで動いては我らはこのままになる。
我が合図するまで待機せよ。

ソルフェ

まて、ギーズよ!
我らを開放してくれるのではなかったのか!?






ギーズ

余を呼び止める不届き者はキサマか?

ソルフェ

な!?







ギーズ

あ、ソルフェ。

ギーズ

ゴメンゴメン、ちょっとぼーっとしてた。

ソルフェ

……ギーズよ。
中で何をしていた?

ギーズ

ヒミツだって言ってるでしょ。

ギーズ

とりあえず、開放してあげよう。

ギーズ

いでよ、ケーキマン。

ソルフェ

……ギーズ。
我らを誂っておるのか?

ギーズ

そんな事ないよ。

ギーズ

ターニアは乳脂肪に弱くてね。
ホイップクリームに触れると、
吸収した魔力を放出するのさ。

ソルフェ

そ……そうなのか?



新たな知識を手に入れた


ソルフェージュ様。


またしても、してやられた感を味わいます。

ギーズ

あとは、ケーキマンは鮮度で速度を調整できるから、今回の処理にはうってつけでね。

ソルフェ

やはり逃亡の時間を稼ぐつもりだな……。そうはさせぬぞ。

ソルフェ

なるほどな、ケーキマンの動きからして
我らの解放まで四半刻弱と言ったところかの?

ギーズ

ま、そんなところかな。

ソルフェ

であれば、まだ余裕はあるであろう。少し話に付き合え。

ギーズ

んー……。
じゃあ少しだけね。

ソルフェ

ところでキサマのカラメル嫌いは
まだ治らんのか?

ギーズ

やめてくれよ……。
カラメルの話なんて聞きたくもない……。

ソルフェ

はは、スマンな。
今回キサマと出会って以来
やられっぱなしだったのでな。

ソルフェ

少しいじわるをしてみたかっただけだ。

ギーズ

話ってそんな事かい?

ソルフェ

……3年前、キサマは今と変わらず
掴みどころのないヤツだった。

ギーズ

褒め言葉と受け取っておくよ。

ソルフェ

キサマとの出会いは
本当に最悪だった。


















ーー3年前


勇者

よし、もうすぐ
ツギノが見えてくるはずだ。

ポメラ

勇ゥ、今度こそ本当に突くんだろうな?

勇者

ああ、間違いないさ。

勇者

俺の野生の勘がそう
でしゃばってる!

ポメラ

また勘頼みなのかよ!?

ソルフェ

ふふ……。
ポメラよ、厳しい旅も
たまには良いではないか。

ポメラ

まぁ、厳しいのは
アタシだけなら
どんと来いなんだけどさぁ……。

ポメラ

勇は危なっかしくて
見てらんねーんだよなぁ。

勇者

おや……アレは?

ソルフェ

ギョッ!

ポメラ

なんだこりゃ……。

ソルフェ

プリンマンの群れ……。
バカな……。
媒介召喚でしか生まれないプリンマンが、群れを成すなどとは……。

???

たーすーけーてー!
カラメルいやぁーーー!

勇者

あの人、プリンマンに囲まれて
困っているみたいだ!
助けなきゃ!

ポメラ

おい、ちょっと待て勇!
どうする気だ!

勇者

イサム・ストラッシュ!(Lv22)

ソルフェ

いかん!
プリンマンにその技は……

ポメラ

うひー!

勇者

うっへぇ、ベットベトだぁ!

ソルフェ

大量の巨大プリンを全力で強打する阿呆がどこにあろうか……。

勇者

ゴメン、ソルフェ。

ソルフェ

まったくもう……。

ポメラ

おい見ろ!
さっきの奴が倒れてるぞ!

ギーズ
勇者

まさか……間に合わなかったのか?

ソルフェ

いや、どうやら気絶しているだけのようだ。

ソルフェ

見ろ。

ギーズ

うう……。
カラメル……キモい……。
臭い……。

ポメラ

なんか、うなされているな……。















ギーズ

あぁ、そんな事もあったね。

ソルフェ

しかも、聞けばそのプリンマンは
キサマが召喚したと言うではないか。

ソルフェ

我らに差し向けるために、とな。

ギーズ

若気の至りってやつさ。

ギーズ

僕も地元では勇者だと担がれていたからね。

ギーズ

あの時はどんどん有名になっていく勇に
嫉妬ばかりしてたなぁ。

シーラ

そ……そうだったんだ……。

ソルフェ

それにも関わらず、そんなキサマを勇は仲間にした。

勇者

別に何人いてもいいじゃないか、
勇者なんて。

勇者

それで平和が守れるなら
なおさらの事さ!

ソルフェ

……と言ってな。

ギーズ

ほーんと、勇にはかなわないよね。

ギーズ

まさか、こんな僕の心まで
救っちゃうんだから。

ソルフェ

しかし、今のお前は行動はどうだ?
勇者とは到底呼べぬその行動……。

ソルフェ

勇の気持ちを踏みにじるのか?

ギーズ

だって、僕は勇者じゃないから。

ソルフェ

くっ……。


どうやら、ソルフェージュ様の


必至の問いかけも


今のギーズさんには届かないようです。

ギーズ

さて、余裕を持って
ここを離れるには
これが限度かな?



にじり寄るケーキマンは


ソルフェージュ様達まで


まだ少し距離があります。


ギーズ

じゃ、またね。



ギーズさんは出口の扉に向けて



足を踏み出しました。





その時、ソルフェージュ様は


ドスの効いた声で言いました。

ソルフェ

いつからだ?

ギーズ

何が……だい?

ソルフェ

いつから我らの後を尾けていた?

ギーズ

いつだっていいだろ?
ソルフェが気にする事じゃないさ。

ソルフェ

我らは少なくともキサマの前では
旧アインスターク城を訪れることを口外しなかった。

ギーズ

ピクッ

ソルフェ

それにも関わらず、キサマは我らを拾うなり、旧アインスターク城を目指した。

ソルフェ

つまりキサマは、我らの行動計画を知っていたことになる。

ソルフェ

その上で、先回りをして罠を仕掛け我らと接触するるためには、少なくとも我らのクルナ到着時には行き先を知っていなければならない。

ギーズ

……。

ソルフェ

ならば、海上の檻たる船上で
我とポメラの会話を盗み聞きするほかない。

ソルフェ

つまりキサマは、ズールの港からずっと後を尾けていたのだな?

ポメラ

はひ……な……なんつー粘着……

ギーズ

ふふふ。




ソルフェージュ様に


痛いところを指摘された


ギーズさん。




顔色も変えずに不敵に笑います。

























つづく

【勇者勇の装備】
レベル  :19
めいせい :191
ぶき   :新品の短剣
よろい  :鋼鉄のよろい
かぶと  :銀の額当て
たて   :なし
どうぐ  :野ばらのペンダント
      焼豚×2
      焼きとり×2
      霊薬草×5
      淡水ザメの煮凝り
      淡水ザメの骨
      淡水ザメの牙
      黒王の羽
      いつもの額当て
      王の冠
      カジノコイン×2560
      緋糸手句の防寒具
なかま  :[泉守]ダイ
      [もふもふ]もふもふ
      [魔導エンジニア]ラムディッシュ
とくぎ  :ファイアブレス
      トキシックブレス
      釣り
      カン
      介抱
じょうたい:ミリオンソードへ進行中

【シーラの装備】
レベル  :12
めいせい :230
ぶき   :いつもの本
よろい  :いつもの服
かぶと  :いつもの飾り
たて   :なし
どうぐ  :やくそう×94
      イーサ薬×9
      おみやげ×99
      ガラスの破片
なかま  :戦士ポメラ
      大魔導ソルフェージュ
      [コボルト]ライル
とくぎ  :しょうかん
      値切り
      冷やかし
      虫の知らせ
      ディゾネの思い出
      寒さに耐える
じょうたい:パーティーリーダー
      捕縛
      スイッチ・オン
      マジック・ドレイン

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