フェン

よし、誰もいないね……?

フェン

ふふん~♪最近騎士団との衝突が多かったから、ストレスたまってたんだよね~♪

フェン

ルークに止められてきたけど……誰もいないなら、良いよね!

あなたはいない
きょうもいない
わたしはひとり
きょうもひとり

みつからないなら
きこえないなら

たびにでよう
あなたをさがす
さびしいひとりたび

アルド

不思議だな

アルド

僕は確かに、ウサギが苦手だった

アルド

それが、こんな短時間で本当に直るものなのだろうか……?

アルド

もし……もし、本当はウサギ苦手が直ってなくて、ヒナタを傷つけてしまったら……

……————て

アルド

……?

——だいじょうぶ、しんじて……——

アルド

だ、誰だいっ?

——だいじょうぶだから、しんじて……きっと——

…………………

アルド

え、ちょ、ちょっと……!?

アルド

今の、誰だったんだ……

トニ

待てっ!!!!

ヒナタ

どうして、おいかけて、くるの~っ!?

アスト

おい、トニ!?落ち着けって!

トニ

邪魔をするな!!

アスト

いっ……!?

トニ

あのウサギもきっと、あの猫と同じだ。俺達をまた、騙そうとしているんだ!!

アスト

~~っ、八つ当たりするんじゃねえよ!

トニ

なんだと……?

アスト

確かに俺達は騙されていたけどよ、だからって何でもかんでも敵だと思い込むのは良くねぇよ

アスト

俺達の目的は、あくまで"白い猫を連れた少女"だ。そのウサギは関係ねぇよ

トニ

…………

トニ

まさか、アストに悟られる日がくるなんてな……

アスト

ったく……らしくないことしたから、疲れちまったぜ

アスト

おーい、ウサギー!

ヒナタ

アスト

すまなかったな、いきなり追いかけてー!もう俺達はここを離れるから、自由にしてくれー!!

アスト

行くぞ、トニ

トニ

……ああ、今はひとまず休んだ方が良さそうだ

pagetop