ルーク

さて、とりあえず……これからのことを話し合わないか

フェン

そうだね。あの騎士団のことも気になるし、早くここを離れた方が良いかも

アルド

騎士団?

ヒナタ

その、きしだん、っていうのはなにピョン?

フェン

簡単に言うと、警察みたいなものだね

ヒナタ

けいさつ……それって、なにピョン?

ルーク

正義の味方、みたいなもんだ

アルド

どうして、その騎士団を気にするんだい?

ルーク

単純、あいつらはボク達の敵だからさ

フェン

……理由は分かりませんが、「精霊狩り」というものがこの世界で行われているんです

アルド

精霊狩り……って、まさか!?

フェン

はい。ルークやヒナタちゃんを、狙っているということです

アルド

そんな、どうして

ヒナタ

ヒナタ、わるいこピョン?

ルーク

ボク達は何もしていない。だから、そんなに怖がるな

フェン

多分……多分ですが、もう一人の精霊に何か秘密があるんではないかと思っています

アルド

もう一人……?レックスさん、のことかい?

ルーク

いや、レックスとハヅキも何も知らないはずだ。ボク達と同じように、追われる立場だからな

アルド

それじゃあ……?

フェン

現時点で、私達と同じように精霊が傍にいるのことが確認できている人は四人。私、アルドさん、レックス……そして

ルーク

この大陸を治めている王家の一人、ノーチェ。そしてその精霊、ロッティ。

ヒナタ

ノーチェ……ロッティ……

フェン

名前だけで、あとの情報は何もないんです。私達と同じように異世界から来たのか、この世界の住人なのか……性別でさえ分かりません

アルド

精霊がいるんだろう?だったらその人も、僕達と同じように異世界から来たんじゃないのかい?

ルーク

そうとも限らないんだ

ルーク

元からこの世界には、「精霊狩り」がある。つまり、異世界人がいなくても、精霊自体はこの世界に認知されているんだ

ヒナタ

……ずっとむかしに、いせかいからきたひとがいたからじゃないピョン?

ルーク

はじめはボク達もそう思っていた。「異世界人のみに精霊が現れる」って、考えていたからな

フェン

でも、「精霊狩り」という言葉があるんです。大勢の異世界人が来ない限り、そんな多くの精霊を殺すことが出来るでしょうか

ルーク

それに、どうやら……

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