※BL作品

じゃあ、約束…ですね?

僕は小指を差し出すと
自然と先輩が小指に小指を絡めてくる。

じゃ、2年後な

ですね。

でも、その前にちゃんと
明日の卒業式出席してくださいね

それも約束する

……


そんな、小さな約束をした、僕たちの


淡い淡い思い出は
いったいこれからどうなるんだろう。

…よし

僕は鏡の前で濃い青のブレザーを羽織る。

今日は…
晴南第三高等学校の入学式。

……?

寮の部屋の中
僕は一人、ネクタイと格闘する。

……

真新しい制服は何処か、

ちょっとぎこちなくて…

期待と
不安が僕の中でいり混じる。


不安を解消しようと、
ネクタイを締める手を止めて先に

やっと会えますね。先輩

僕は少しだけ
ゴムの伸びてしまったシュシュで
髪を束ねる。

………


このシュシュは僕のお守り。

……?

……っ、

――――

………!!

―――っ、

――――。

……っ、

二年前、卒業した先輩が手作りしてくれたもの。

髪は…

少しでも先輩の隣に立っても
浮かないように

薄い金色に染めた。

僕のこれから通う高校は
成績第一。

校則が驚くほど緩い。

…と言っても進学校だ。

あまり奇抜なのも…と思い
薄い金色に染めたのである。

いくら校則が緩いからって…

先輩が晴南第三高校に入れるほどの
成績を持っていたなんてね…

愛すべき馬鹿と僕の日常

約束の続きを、見に行く?
(小説家になろう!リンク)

以下、雪菜様の紹介文です

春。
今日は約束の日から約2年。

先に卒業した先輩を追いかけるため。

約束を果たすため。

僕はこの高校へ進学した。



約束の相手が、
この高校に進学すると言っていたからだ。


なのに


実際入学してみれば約束の相手が

……いない?

彼は、この高校に進学していなかったのだ。

赤髪不良の日向と

金髪優等生、湊の


ちょっとお馬鹿なほんわかBL小説です。

愛すべき馬鹿と僕の日常(bl) 作者:雪菜

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