ついに結成された”赤の一味”

あれから旅支度を整えた一行は町を旅立ち、
街道をすすむ。

目指すは港町であり、船に乗り別大陸を目指す。

運命に選ばれし者である四人の内の一人
ただ一人の男である 男は
この旅始まって以来の危機に陥っていた。

くっ・・・

いやー楽勝だったな

まったく、オオトカゲを一人で倒すなんて

兎のおねーちゃんすごいニャ!

街道を旅している途中、なんと道を塞ぐように
巨大なモンスター オオトカゲ が現れたのだ

しかし、これは脅威ではない
なぜなら、真の胸囲、脅威は・・・

ああ、くそう!マジで揉みたい!ウサ子のおっぱい!

このパーティーメンバーで唯一にして最強の存在
それは、オオトカゲを一人で倒す兎のねーちゃん

の おっぱいである。

ただでさえ、道を歩くだけであんなに揺れてるのに

オオトカゲと戦ってる時、我が人生で見たことがないくらい、2つ物体がブルンブルンするなんて!

ああ、マジで揉みたい・・・後ろからガバっと頂きたい。

だがそんなことをすれば最後

自分が背負っている荷物は先程ウサ子一人が倒したオオトカゲの肉や爪などの素材
この素材の中に自分自身が加わることは明白であろう。

ハーレムパーティーと喜んではいたが
まさか、ここにきておっぱいの壁にぶつかるなんて。

はぁ・・・うちは、ウサ子以外はちっぱいで構成されてるから、二人のちっぱいを思い浮かべることで平静さを保てるが

それにしても、辛すぎる・・・すぐ目の前にあるのにそれを手に入れられないなんて。

おにーちゃん元気ないみたいだけど大丈夫かニャ?

ああ、いやなんでもない!むしろ元気だよ!

その割には、前のめりになってリュックを背負っているニャ、やっぱり重いのならいくつか持つニャ

いや、いいんだ!むしろ前のめりになっている理由は重いからじゃなくて元気だからというか

ケモ子、そんな軟弱なやつに情けなんてかけなくていいぞ。

戦闘で対して役に立たないんだ、荷物運びくらいしか取り柄がないコイツにはこの姿がお似合いなんだよ

こいつ!マジで・・・口わりーなオイ!
顔は80点 体は100点じゃなかったら
絶対に・・・

はぁー・・・せっかく呪術でトカゲをいたぶれると思ったのになぁ

お前はお前で残虐すぎ! 

呪術使いのちっぱいは、角が生えている。
そのため、角子と言われているがその実中身は鬼である。

古代呪術を使える世界でも希少な存在だが
その術の殆どが、凶悪なものであり
自身の残虐性と相まってこのパーティーでは
ウサ子に次ぐ凶悪さである。

それに引き換え

本当可愛い

ケモ子と呼ばれる 獣人の幼女は
このパーティー唯一の癒やし的存在である

戦闘に関してはウサ子と角子には遠く及ばないが
小柄を活かした素早さはかなりのものであり
木登りや小さな隙間などに潜り、足音なく相手の背後に立てる

またケモノ故に鼻も耳も良く
野生の力でパーティーをサポートする。

かわいい

さて、みなさん、そろそろお気づきだと思いますが 俺は!!

この男、女性三人に比べれば 何一つ秀でたところはなく
パーティー唯一の男性ということもあり
肩身は狭く 荷物持ちなどの雑用を押し付けられている

そうです!俺は
運命に選ばれし者!それだけで凄い人間なんです!!

その日の夜

そんじゃ、あたしらは寝るから お前は見張りしとけよな

何かあったら、ウサ子を起こしなさい。私はとっさに攻撃するのが苦手だから

ZZZ

あいよー・・・ふぁーーー ねむい

見張り役はこの男の仕事である
とはいえ、たいして強い訳でもないので
もし有事が起きた際は直ぐに仲間を起こす必要がある。

交代制の見張りであるが
実質明け方まで一人で見張り、朝早く起きる
ケモ子と交代してから就寝するのがここしばらくの
ルーティーンである。

ぐーーーぐーーー がーーー

すぅー すぅー

ZZZ

ったく・・・俺だって昼間は荷物運びで疲れてるのに、いつも先に寝やがって・・・

ぐーーーー ぐーーーー

ウサ子・・・起きてるか?

ぐーーーー ぐーーーー

・・・

よし、寝てるな

昼間からずっと気になってた・・・アレを揉む時が来たか

悪く思うなよウサ子、お前の普段の態度は
流石の俺でも許すわけにはいかない

言うならばこれは制裁だ。俺はお前を裁く権利がある。

グーーー ギィーーー ごーーーー

口を開けば可愛さ半減だが、寝ていても半減かよ・・・

まあいい、お前の顔は所詮は80点。
俺は100点のものさえ手に入れられればそれでいい。

へへへ いただき

パチン 

突如 暗闇の方から音が聞こえた

うお!なんだ!?

暗闇の中目を凝らすと、そこには
闇の中輝く目と 獣の唸り声が聞こえてきた

どうやら、オオトカゲの肉の匂いに釣られて
獣達がよってきたようだ

ってマジかよ!!

起きろウサ子!!大変だ!!

ユサユサ

起きろウサ子!!囲まれてるぞ!!

もみもみ

・・・んー  んだよ?まだ夜中じゃねーかよ

ウサ子!獣に囲まれた!
たぶんオオトカゲの匂いにつられたんだ!

ってマジかよ! 

ウサ子、相手の数が多い・・・今回は俺も戦う!

はぁ?お前がかよ?二人を起こそうぜ?

無論起こす、だけど

角子は呪術師だ、奇襲には弱いエンチャントしてる間に襲われかねない。

ケモ子は鼻も耳も利くから暗闇でも大丈夫だろうが、野生の獣の群れ相手に怖気づくかもしれない。

だから、今回の戦闘の要はお前だウサ子、そしてお前サポートするのは俺だ

・・・ 

いいぜ!お前に乗った!

なんか冒険ものっぽくなってきた
果たして、男はサポートできるのだろうか

第四話 運命に選ばれし者 ”男”

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