それじゃあ先生。私のPCのパーツも選んでいただけます?


沙織が先生に話しかける。予算などをそれぞれ先生に伝えて全員のパーツ構成を先生にお願いすることにした。

了解。じゃあそうね。
1万円ぐらいの予算でマウスやマウスパッド、キーボードに・・・できればヘッドセットも選んで来なさい。このへんも個人の好みの問題が出るからね。
もしもう少し高いものを選びたいなら私のところに来てね。調整するから。

へ~。ゲーミングデバイスってやつか。選び方とかあるの?


琴絵が念の為に確認する。

そうね~。
こないだ言ったけど、左手用キーパッドは部で備品として買うのでキーボードは安いのでいいと思う。ヘッドセットは若干宗教じみて結構高いので、特に欲しいと感じるものがないんだったら、後で通販で4000円前後のクリエイティブ製品のを買うのが安定してるんじゃないかな?というか、欲しいものがなければ無理して買わなくてもいいわよ。私がオススメのを選ぶから。

了解~!じゃあ見に行こっか。


ということで富永先生にPCパーツ選びは任せて下の階のゲーミングデバイス売り場に移動する。

思ったより結構高いんだ。マウスって1000円とか2000円いうイメージだったよねぇ。


麻衣子は普通のマウスやキーボードとの値段の違いに驚く。

まあ別にゲーミングデバイスっていっても大差ありませんよ。使いやすいものが一番いいです。

そういえばユキちゃん、PCゲームも結構経験してるんだっけ?こういうの詳しいの?

いえ、詳しいってほどじゃありませんけど、いくつか買ってみたことはあります。

で!どうだった!!


かぶりつくように友紀の話を効き始める。それに思わず後退りする。

え・・まあ結果的には大差ないなぁ~と。微妙な性能差はありますけど、結局手に合わなかったり、ホイールやボタンが硬くて使いにくかったりとか・・ほら私の手って特に小さいじゃないですか。かなり小型のマウスじゃないと合わないし、ボタンの位置が遠かったりとか多くて・・・

そういいながら手を目の前に出す。琴絵も手を出して合わせると確かに少し小さい感じ。

まあ、基本的には安物でもいいから手にあった大きさと重さのマウスを買って、安い布製マウスパッドを買っては、マウスパッドがヘタってきたら取り替えるぐらいのほうがいいんじゃないでしょうね~

へ~そうなんだ。じゃあ私も女の子だから小さめのマウスのほうがいいか~。ユキちゃんはどんなの使ってるの?

マウスですか?エイデンで売ってたオリジナルブランドの普通の安物マウスですけど・・もう売ってませんよ。でもそういえばゲーミングデバイスのモデルはマイナーながらまだ売ってるかも。隣の店にあるかな?

一応見てこよっか?じゃあちょっと行ってくる~


そういうと麻衣子と友紀は隣のドスパラのマウス売り場に在庫があるか見に行った。
残された琴絵と沙織。

うふふ・・・ようやく二人っきりになれましたわね。お姉さま。

そう言うとピタリと琴絵に寄り添う沙織。

ちょ。いや、そういえば私もなにか買おうかな~。岡野さんはなにか買わないの?

とりあえず変な空気になるのは耐えられないので話を切り替えようとする。

そうですわね~。キーボードとかは本体カラーに合わせて持ってますので、なにかおねえさまが私に似合うヘッドセットを探して下さいませんか?

そっか~。じゃあこれなんかどうかな?

とりあえず目の前にあったヘッドセットを手渡す。怪しい感じのデザインで、金髪ツインテールの彼女に似合うとは思えない。

・・・お姉さま。本気で選ぶ気ありませんわね・・・。

あはは・・・正直黒のヘッドホンばかりだからねぇ。黒髪ならともかく金髪じゃあ合わないだろうし、ツインテールにはヘッドホンは髪が邪魔になるだろうし。

そっか。そうですわよね。いや・・・むしろこれは新しいかしら?金髪ツインテールヘッドフォン少女という新たな属性を手に入れるべきかもしれないですわね。


確かに自分の髪型にヘッドセットは合わないとか考えたことはなかった。
ぐるりと店内の商品を見渡す。
黒はダメ。そうなると白?赤?

急に真剣にヘッドセットを物色し始める。

えっと・・似合うヘッドセットを探すならもっと一般向けの方のがいいんじゃないのか・・な?

適当に選んで薦めてしまったこともあったが、とりあえず女の子が使って似合うようなヘッドセットがあるとは思えない。というかここにはないと思った。
ゲーミングヘッドセットというのは基本的に北米のものが多いのだが、黒と赤に大きめサイズの定番デザインにダサイデバイスメーカーやプロゲーマーチームのロゴがドンと刻印されたものばかりだ。
マイクのギミックが壊れやすいのでゴツイものが多いというのもあるのだろうが、ほとんど日本人の小柄な女性に似合うようなものは皆無と言っていいだろう。

これに決めましたわ!

実際、詩織もどれもダメといった表情をしながら選びながら時折スマートフォンで価格や性能などをチェックしていたが、しばらくして大きく赤いヘッドセットを選んだ。

え?それなの・・・なんで?


率直に理由を聞いてみた。
自分もゲーミングヘッドセットは使っているが、選んだ理由は小さくて軽そうだったというのが大きかったからだ。

ええ・・・なんというかアニメキャラみたいなデザインって感じがあったから・・でしょうかね?そっちのBMWデザインのほうと悩んだんですけど、赤のものがココに無いですし、少し高いですわ。

まあ誰かに見せるようなもんでもないしね。部活のゲームの時間だけのものというと、ロボットアニメの戦闘時のコスチュームみたいだし。アスカとかそんな感じかな?

そうですわね。まあ色の選択肢が少ないってのもありますけど。


そんなやりとりをしていると麻衣子達が戻ってきた。
結局目当てのゲーミングマウスはなかったので、小さめで軽いマウスを買ったようだ。

その後富永先生がパーツの選定を終えたようで、おおまかな説明と値段の調整。それに他店でこの店より大幅に安いものがないかをスマートフォン等で確認して、全員分の必要なパーツを買い揃えた。
それを全員で手分けして車まで運ぶ。

これで全部ね!お疲れ様。


先生は駐車場に駐めてあった車のトランクに買ったPCパーツを積み込みバタンと扉を閉めながらこういった。

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