◇◆深夜のコンビニにて◆◇

 ――飲み会の帰り、深夜のコンビニ。

ナンチャイ

ふひゃー、酔い覚ましに
コーヒーでも
飲んで帰りますか。

 適当なコーヒーを手に取りレジに持っていく。そしてコンビニさんの戦略通り、レジ前の揚げ物達が食べたくなるナンチャイ。

 飲みに行った帰り、しかも深夜。自分でも馬鹿だと思いつつ、一つ注文した。

ありがとー
ございました~。

ナンチャイ

はーい、ありがとー。

 そしてコンビニの中に飲めるとこがあったので、コーヒーを開けようとした。

ナンチャイ

!!!!!!

 その瞬間、さっきの店員が揚げ物達を引き出し、一気にゴミ箱へ流し込んだ。私が今から食べようとしている揚げ物と同じ商品を!

ナンチャイ

そんな廃品寸前のものを
買ってしまったのか!

 つーか、客の見えねぇ場所(時)で捨てろや、店員!!

 まぁ、ナンチャイはそんなに繊細じゃないので、もちろんそのまま頂きましたけどw

 って、話でした。

◇◆妻のボールペン◆◇

 ――休日の夕方、宿舎。

ナンチャイ

はひぃ~、
疲れるぅ~。

 職場の宿舎に居た頃の話だ。

 居住一年にも経たない頃、ただのくじ引きにより驚異的な悪運で引き当て宿舎の会長になってしまったナンチャイ。何も知らないのに、百世帯以上の宿舎の会長になってしまったのだ。

 私は宿舎の階段を何度も往復して、居住者への配布物と連絡に駆けずりまわっていた。

ナンチャイ

ちっ、居ないか。
やれやれ、
よりにもよって
四階で……。

 この日の最初の不在者。
 連絡先をメモして、連絡させるか。

ナンチャイ

はっ!

 家から持ってきた妻のボールペンは、白色のインクを出す物だった。

ナンチャイ

なぜこのような物が!

 ダッシュで家まで戻り、黒いボールペンを持ってきた時、不在だった居住者は帰っていた。

 黒ボールペンの活躍はなかった。。

◇◆申し訳御座いません◆◇

 ――深夜、ファーストフード店。

ナンチャイ

いやぁ~
今日も楽しかったねぇ。

同期

滅茶苦茶眠いでしゅ。

 我々は夜更かしして、遊び散らかした後だった。

ナンチャイ

それで
あの時の事だけど……

 つまらない話をしている二人。その当時のナンチャイは煙草を吸っていて、落ち着きない性格故に、ライターをテーブルの上でいじくっていた。

女性店員

お待たせ致しました。

 注文の品を持って、若い店員がテーブルにやってきた。トレーを置こうとしたので、咄嗟に手を引くナンチャイ。

 するとテーブルの中央で、ライターは微妙に斜め、且つ逆さの状態で立っていた。

ナンチャイ

お?

同期

お?

 トレーを置いた振動でライターは倒れた。

女性店員

も、
申し訳
御座いません!!

 とんでもない事をしでかしたような口調で店員は謝ってくる。そして…………

 ライターを微妙に斜め、
且つ逆さに直して
去って行った。

第五話 『必要のない話』

facebook twitter
pagetop