……

『アルセニー・エリコヴィチ・ロバチ』

……ふん

――DAY 4――

夕方

酒屋

ヤロスラフ(スラーヴァ)

一杯頼むぜ

酒場サッヴァ(サーヴァ)

スラ―ヴァ? どうした

ヤロスラフ(スラーヴァ)

別に。ちょっと斧がどこか行っちまってな

酒場サッヴァ(サーヴァ)

大丈夫か? それに、お前ずっと酒は控えてたじゃねぇか

……うるせぇな。もう口やかましいかみさんは天国か地獄だよ

アイラト(ラートカ)

帰って来るかもしれないけどな

ああ、そうだったな……

……はぁ。俺にも一杯頼む

酒場サッヴァ(サーヴァ)

お前らがつるんでるなんて珍しいな。何かあったのか?

……嫌いなんだけどな、今更変えられねぇことを、恨みがましく言うのは

……はぁ

誰かが言ったのか?

アイラト(ラートカ)

なあ、おい。
アルセニーは、考えてみりゃあまだ若造だったんだよな

今更何を……

ヤロスラフ(スラーヴァ)

俺達は少し、あいつに厳しくしすぎちまったんだろうな?

ああ、きっとそうだろうな……

酒場サッヴァ(サーヴァ)

おい、二人ともどうしたんだ?

……アルセニーを見たって、言ったんだよ。ロッタがな

墓が、壊されてたんだよ

この町から最近、何人か人が消えてる……分かってるだろ?

それがいったい何だってんだ?

目立たない奴から狙われてる

きっとあいつは恨んでるんだ。俺達に復讐する気なんだよ……

アダムスキーが来やがったからだ。あいつがいるこの機会に、恨んでる奴らを皆殺しにする気なんだ……

二人とも……

あり得ないとは言わせねぇぜ

……

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