さて、余興は楽しかったかい?

そうですね、

やはり、人間は、
卑怯であることが分かりました

ほら、そういうことだった

どういう、こと…?

お前は、どちら側だよ
賢者

身も心も貴方の者ですよ
我が君?

やり方には賛同してないし、
まさか強行してるとはね

どういうこと…?

たまたま武器屋に入った

魔王の武器屋に

たまたま仲間になった

魔王の右腕である賢者が

たまたま村が燃やされた

そして、救えなった

たまたま酒場があった

そこに先代がいた

たまたまその酒場に宿があった

その近くは魔王城

たまたま魔王城にスライムがいた

君が丁度倒せるぐらいの

つまり、さ

はじめっから、
アンタは飼われたんだよ、魔王に

勇者として、
此処にくるように

掌で動かされていたんだよ

――いつ、から知ってた?

はじめから

流石に、酷いことされてるから、
少し心配でついてきた

なんで、誰も教えてくれなかった…!?

変えれない未来を教えるなんて、
残酷なこと、誰がする?

そんなこと言ったら、
逃げるかもしれないって思ってましたし

そういう奴だったら、
とっくに逃げてるけどね

決戦…!①

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