……あり…がとう…

聞こえる？

っ、ねぇ、起きないの？

君がいないと、

戻ってきて、お願いだから

だいじょうぶ、わたし達、
みんなでぎゅってするから！！

わたしより、寝るの？

謝りませんが、
責任は取りますよ

夏目、なんで、こんな、

お願いが、ある

ま、みんな偽物だけど、
わたしは彼女より、外に出てたからね？

僕は、複数の存在して良いと踏んでるけど…

私、本物じゃなくてもいいの
何なら死んでもいいの

とにかく永眠したいの

なら、わたしの案に一票ー？

あなたの頭、空っぽ
馬鹿？

馬と鹿のがもっと頭良い

消えれるものなら、
もう消えているわ

は……？

ころせるのなら、
てつだって？

喜んで？

やめてよ！？

わたしの希望は
あくまでも、統合だから！！

中途半端ですね。
貴方は結局どうしたいのですか

あんた、別に夏目とか
どうでもいい唯一の存在じゃないの？

拘らない奴の方が、
頭可笑しいと思いますけどねぇ

でも、あんたは――

そうですね。

僕は、夏目の恨みを晴らす為に
夏目が嫌いな人を複製して作られた人格

同じく、夏目から、
そういう存在意義をもらっているのですよ

何を犠牲にしても、
夏目に恨まれることが仕事であり、
衝動であり、存在意義だ

可哀想

僕だけ、存在意義が歪んでんだから
仕方ないと思いません？

そんなことないよー

……元々は、僕も夏目なせいで、
七番を撫でたい衝動に駆られますが

何それ、
あんたも愛すべき夏目ってこと？

そこ、うるさい

ふふー♪

でもね、わたしはね、
夏目さま起きるまで待つよ

わたしのモデルをね、

夏目さまはね、
ずーっと、ずーっと待ってたから

私は、夏目が死ぬのなら、

夏目の未来の理想として作られた私が、
夏目の未来になるべきだと思う

夏目になるのは、
私だけでいい

貴方が夏目のようになりながら、
夏目の理想としても生きる

――多分、貴方も死んでしまうわ

正直、現時点で夏目演じてた
わたしが夏目続けた方がいいけど

あんたに夏目の理想の未来が
作れるとでも？

なんで、夏目は、わたし達だけ
残すの？

それが、夏目だよ

夏目の理解者の貴方は
分かるだろうけど、

わたしは理解出来ないの

それなら、
僕がやろうか。

僕が、夏目の全ての
意思を引き継ごう

何ですか。この状況は

……っ、やべ、遅刻した

私より、多めに寝たのずるい

仕方ないだろ。
俺だけ、この会議関係ないから

流石に過去が、
現在をやるわけには行かねぇよ

――過去、でも、生きてるよ

あ、気分悪くしたらごめんね？

別に７番のことじゃなく
俺のことだよ

いっしょだよー

じゃあ、俺も一言いうなら、
夏目が起きるのを待ちたい

俺たちは待つしか、ないんだ

……５番ー？

どうした、ケバイの

はい、死刑ー！
って、そうじゃない！！

貴方は――夏目の過去なのよね？