……森がっ、ど、どうすれば……

わたしのことは……いいから……!!

そんなの、出来るわけ、ない…

……っ、そうだろう!?

え?火事?
ど、どどうしよう、
どうやって助ければ――

いいえ。
わたし達では助けることなどできません

人の生死がかかってるし、
一応、紛いにも勇者だし

くずが行っても、燃やされるだけ

でも、

だからこそ、急ぐのです!

何を言っているんだ…?

これは全て魔王のせい、
早く魔王のところへ行けば、終わります

言ってることめちゃくちゃだろ!?

目の前に困っている人がいるのに、

それを無視して、
魔王を倒せばいいのかよ!?

悪いけど、
アンタにその力がないから
無理って言ってんの、分かる?

それでも!!

行ったとしても、行かなかったとしても
未来は変わらない

強いて変わるとすれば、
アンタが焼け死ぬ未来か、否か

大丈夫です。
だって、魔王が全て悪いのですから

――君たちは、間違っていると、思う

でも、その選択をさせたのは――

そう。
アンタが弱いから

でも、この世界の奴らは
みんな弱い。

だから、早く魔王を、ね。

本当に、魔王を倒せるのかな

大丈夫

未来は変えることが出来ないのだから

とりあえず、魔王に会いましょう!!

お気に入り(7)
facebook twitter
pagetop