コミュ祥子は、ストリエの使い方を覚えようとしていた。だが、ストリエを使ってみるたびにクソ野郎が現れる。
コミュ祥子は、ストリエの使い方を覚えようとしていた。だが、ストリエを使ってみるたびにクソ野郎が現れる。
あー、クソ野郎は今度こそ現れねーよな。
甘く見てもらっては困る!
祭りの場であろうと、私は登場するぞ!
マジでクソうぜー。勘弁してくれよもう。
キミがストリエの使い方をマスターするまで!
僕はキミを罵倒するのをやめない!
ちくしょー!逃げろー
祭囃子がぴーひゃららと鳴る中、
コミュ祥子はひたすら走って逃げた。
ハアハア!超つかれるー!
気がつくと、コミュ祥子は、日本庭園にいた。
あたりは和風で、とりあえず静かだった。
静かなのは、とてもいいことだ。
日本はどこに行ってもうるさい。
ああ、いいことだ。いいことだ。
どうだ!和風の庭園に来たぞ!
あのクソ野郎は
こんな静かで落ち着いたところまで追っては
こないだろう!
やばい!何か空間に裂け目が!
私だ!
このキイインは、刀を打ち合う効果音だ
バカ者め!
まあ、いい。
私はこのキイインを空間の裂け目として
ワープしてきた。
ちくしょー!クソ野郎がまた出てきたー!
なんかわけわかんねー
こと言ってやがるー!
さらに逃げっぞ!
コミュ祥子は、なおも逃げた。
人生とは逃げることの連続である。そういうものだ。
気がつくと、コミュ祥子は教会の前にいた。
くそ、なんかこう、写真風の背景だと
文字がやや見にくい!
頑張って目立たせないと
ちょっと読みにくいな!
さあ、教会の前に来たぞ。
さすがに今度こそ、クソ野郎は
まさかここまでは追ってこれないだろう。
コミュ祥子が、教会の前でほっと一息ついたその瞬間、
教会の中から怪しい声が聞こえてきた。
ああ、なんてことだ。なんてことだ。
悔い改めよ!
や、やばい!なんか怪しい声が聞こえるー!
教会の重い扉が開く。
コミュ祥子は、疲労が蓄積しているため動けない。
悔い改めよ!
声が近づいてくるー!
ちくしょー!
逃げられないのか!
この世に逃げ場所はないのかー!
悔い改めよ!
うんいい歌詞できた!
これでまたミリオンだな!
お、キミ、コミュ障っぽくてかわいいね!
アイドルにならない?
教会から出てきたのは、
アイドルプロデュースが得意な
有名プロデューサーだった。
誰だテメーわ!
ちくしょう!びびって
損したじゃねーか!
おやおや。私を知らないのかね。
私は…
プロデューサーがびりびりと自分の顔のマスクをはがす!そこに現れたのは!
私だ!どこまでも追うぞ!
やっぱりテメーかよ!
うぜー!どこまでも追ってきて
うぜー!
何なんですか?あんたは!
貴様!まだ分からないのか!
私はな!
クソ野郎がメガネをはずした!
その顔はなんと!
お、お前は!
お兄ちゃんだよ!
なんということか。
クソ野郎の正体は、コミュ祥子の実の兄、
コミュ祥吉だった。
きょうだい揃って、ひどい名前だ。
お、お兄ちゃん!
もー!脅かさないでよー!
どこのメガネ変質者かと
思っちゃったじゃない!
プンプン!
祥子が、ちゃんとストリエの使い方を
理解しているか心配だったんだよ!
一通り色々やってみて
使い方は理解できたかな?
うん、分かったよ!だいぶ理解できた!
お兄ちゃんありがとう!
このシスコン~♪
はっはっは!
よーし、今日は帰ったらハンバーグだな!
こうして、コミュ祥子とコミュ祥吉は仲睦まじい様子で一緒に家に帰っていった。
仲良きことは美しいかな。きょうだいの仲が良いことは良いことだ。
めでたし。めでたし。
そして俺は、コミュ祥子からもとの自分に
戻ったのだった。
すごい転生ぶりだった。
やばかった。
こうして俺はストリエの機能を理解した。
だが人生は、まだまだ理解できないことばかりだ。
俺の模索は続く。
以上をもって、この物語は終了となる。
だが、人生は続く。謎のクソ野郎に追われないように
各々抜かりなく。
和風の庭園として使って下さりありがとうございますー。
文字の見づらさは、
背景をぼかしや、明るく、暗くしたり、
文字を中サイズに変更するだけで結構見やすくなります
参考までに、どうぞ!
ああ。わざわざコメントしていただき、ありがとうございます。
そうですね。背景ぼかしや明暗も変更できるんですね。ありがとうございます。参考にいたします。
ありがとうございます。
こんな人に追われたら色々とつらい、と思いながら書きました。
オレンジなど色々な色に文字を変更できる衝撃が、あの展開を生みました笑
ありがとうございます。
ストリエ使い始めならではの勢いが出ました。
他もご覧いただけてありがたいです。