レウコン

…………

ここにいたのか

メラン

……迷子?

レウコン

……ああ

メラン

そう。
ここに、理由はないんだ

レウコン

“城内で唯一の宗教的場所”?

メラン

…………

レウコン

悪いが、オレはそんなもの信じてない

メラン

つまり、ホントの迷子ってことだろ?
お前いつになったらその方向音痴属性なくなるの? 大人だろ!?

レウコン

…………

メラン

……ルーチェさんのことだけど

レウコン

オレから話すことはない

メラン

…………

レウコン

途中で退室したのは悪かった……と謝っておく

メラン

レン。今オレはものすごくイラついてる

レウコン

だから何だ?

メラン

いくら母さんに似てるからといって、女性に対してあんな態度を見せるなんて恥ずかしいと思わない?

レウコン

後でルーチェにも謝る。
それでいいだろ

メラン

今後一切ルーチェさんに変な態度は取らないと言い切れるか?
母さんと見間違えたりするなんてこと、二度とないのか?

レウコン

……何が言いたい?

メラン

…………。
もういい。お前と話すだけ無駄だ

メラン

レウコン第二騎士団長。
個人的な感情で士官候補生に接するのは禁ずる。
第一騎士団長としての命令だ

レウコン

…………

メラン

お前を宿舎に案内なんてしない。
好きなだけここにいればいい。
頭を冷やせ

レウコン

……お前は、平気なのか?

メラン

お前と話すだけ無駄だと言った。
お前も話すことはないんだろ?

メラン

…………

レウコン

……すまん。悪かった。
ルーチェにもお前にも失礼なことをした

メラン

うん。だから?

レウコン

お前の言うとおり、ルーチェが入室してきたとき……あの人と見間違えた

メラン

……似てるのは間違いないからね

レウコン

オレが覚えてる……最後の姿で

メラン

…………

メラン

……そう。
それじゃあ、仕方ないか

レウコン

──ッ

メラン

……話は終わり?

レウコン

…………。
ああ、そうか

メラン

まだあるわけ?

レウコン

そうやって突き放して……怒りの矛先を自分に向けさせようとしてるのか。
ようやく気付いた

メラン

…………

レウコン

言っておくが、お前のせいだと思ってない。これからも思うことはない

レウコン

心配かけて悪かった

メラン

オレが心配したのは、お前が母さんにソックリって理由でルーチェさんを襲わないかってことだけだよ!

レウコン

……いや、それはないだろ

メラン

絶対って言い切れるのか!?

レウコン

逆にヤりにくい

メラン

…………

レウコン

お前がいるから、大丈夫だ

メラン


どういう意味だ?

レウコン

お前が──

こんなところにいたのか!

メラン

ジルヴァラ

お前たち!
こんな場所で何をしている!?

メラン

……特に何も

ルーチェ

見つかって良かったですね!

レウコン

!?

メラン

おい

ジルヴァラ

これからルーチェの歓迎会をする。
お前たちも来い

レウコン

歓迎会?

ジルヴァラ

士官候補生など久々だからな。
我々の息抜きを兼ねることになるが

ジルヴァラ

諸費用はルーチェが所属する第一騎士団だ!

メラン

却下です!

レウコン

所属の第一騎士団か、主催の第三騎士団になるのは当然じゃないのか?

ジルヴァラ

第一騎士団長様の顔を立ててやる

メラン

じゃあ第一騎士団のみで行います!

ジルヴァラ

私はルーチェの任務外での世話を頼まれたから、出席せざるを得ない!

メラン

ジルさん……。
貴女が単純に飲みたいだけでしょう?

レウコン

第一と第三騎士団長が出席するのに、第二騎士団長だけがいないのはどうかと思う

メラン

お前ら人の金でお酒飲む気満々だな!

ジルヴァラ

人の金で飲む酒は美味い!

レウコン

分かる

メラン

こいつら……

ルーチェ

諸々の手配は完了しております!

メラン

終わってるのか!?

ジルヴァラ

ルーチェは第三騎士団に欲しいな

メラン

……ジルさんに気に入られたんだ

レウコン

……大変だな

ルーチェ

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