ナルサワくん

ちょっとどこから話したらいいか、とりあえず順を追って説明しますね・・・


詳細は彼の企業秘密なので
かいつまんでお話すると
彼は北海道に飛ばされた
会社をすでに辞めていて
友達と新しい広告会社を立ち上げる。


それまでだいぶ時間が掛かるから
事業が軌道に上がるまで
バッティングセンターでまた働きたい
という内容だった。



その旨を一応、社員…
ちょっと背伸びしていうと
タルトフランベくん無き今は
主任に格上げされた自分に
話を一回通してから
再面接したいという事だった。

タルトフランベくんもクリックして召し上がれ

因みにタルトフランベくんは

タルトフランベ

もうダメっすね~、無理っす!
限界っすよ!
ボク辞める事に決めたんで!
本当は今月中にでも辞めたいんですけどさすがにオーナーに止められちゃったんで7月に辞める事にしたんで!




と極めて電撃的に
端を切って辞めていった。


表向きの理由は祖父の介護だというが、

ラノベ作家の夢を諦めたのが
本当のところだろう。



営業日報に
打席の事を打度と書く
語彙力は致命的欠陥だったと
言わざるを得ない。


因みに彼が辞めてから3か月。


離職票の催促以外は特に便りはない。



奇しくもタルトフランベ君が
故郷の北海道に都落ちした後、

北海道に島流しにあっていた
シティーボーイのナルサワくんが
カムバックした恰好となった。




ナルサワくん

大学生の時にもっと早くこの仕事を見つけられていればなあって思いました。
何か初めてなのに初めてな気がしないというか、ものすごく居心地が良かったんですよね。

一か月とちょっとしか働いてないけど。
すげえ愛着があるんですよ、このバッセンには




大変嬉しい話だ。


喫茶店でナルサワくんとの
話を終えてから、

その足で職場に行き、

オーナーにその旨を放したら


オーナー

おう、即採用だよ。
あとで俺から連絡しておくよ。




てなわけでその密会から2~3週間後


ナルサワくん

どぅも!よろしくお願いします。

ピッツァ

お帰り。
まあ、半年しか経ってないから全然新鮮味ないよね。

ナルサワくん

ですよね!


んなワケでナルサワくんとは
週2で一緒に働いている。


彼の夢を追いながら。



だがしかしウチの店で
復帰と卒業を繰り返すのは
全然珍しくない。





アルバイト時代から数えて
6年間働いている作者であるが、

ウチの店にはふとした時に
何の連絡も無くOBたちが
遊びにやってくる。


ペンネ

ども。オーナーいます?



ペンネくんはよくオーナーに
人生相談しに来るし、

未だに女の子のデートに
よくここを使う。


クリックするとヒリつくリングイーネ君のお話

リングイーネ

ちゃす。遊びに来ちゃいました。




リングイーネくんはシレッと
地元の仲間を連れて遊びに来る。



その度仕事は変えているようであるが
怖いから深くは聞かない。


オーナー

まあ、君たちが大人になった時こんな変な店があったなあなんて思い出してくれるような居場所を作る事が俺の夢でもあるんだよな。


というのが
作者がアルバイト時代に
オーナーが語っていた
美学であった。



自分はオーナーが
このバッティングセンターを
買い取ってから第一号の
アルバイトでその背中を
ずっと見てきたわけであるが、

沢山OBたちは遊びにくるし、

ちょいちょいメディアにも
取り上げられているし、

何より売上も毎年上がってるし、

その想いは年を増すごとに
体現されて厚みを増していると
言っていいだろう。


アラビアータ君の惨劇をもう一度

アラビアータ

おい、俺を無視すんじゃねえぞボウズボウズボウズ!!




まあ、

ハプニングも時にはある。







自分自身、
そんじょそこらの学校の先生よりも
生徒と学び舎をケアしている
自負がある。


ちょっと自分を美化するようで恐縮だが


ピッツァ

オーナー、俺を社員にして下さい。
俺はこの店が無くなるその日まで何があろうと一生懸命働き続けます。





こう言って自分は2年前、
30歳になる数か月前に申し出てから
バッティングセンターの正社員
というちょっと不思議な職業を
選んでしまった。



それは多分、

リアルナルサワくんと
競うつもりではないが


俺が誰よりもこの店を愛してる


という自信があったから
そう言えたんだと思っている。



ピッツァ

それにしてもこの一年半、身内も客も全部話のネタにしてやったぜ。
職権乱用だぜ、グヘヘ



他にも本当はここで
個別にエピソード化して
紹介したかった気の毒で
愛すべき仲間たちが
店の外にも内にも
ぞろぞろといるのだが、

お家事情には敵わない。


別れにくくなるから
これにて終わりとしよう。



ピッツァ

○ストリエ運営の方へ

こんなに自由度が高く、オリジナリティのあるプラットフォームを運営していただきありがとうございました。
自分はフィードバックでクレームつけたクリエイタートップ5に入ってる自信があります。
そんな僕を無視しないでちゃんと自作を何度もピックアップして下さって感謝します。
まあ、エッセイコンテストの時に今作がなぜ入賞しなかったのかが一番のデバック要素ではなかったでしょうか?
…なーんつって、ニシシ。

ピッツァ

○クリエイター(仲間)の方々へ

トライに満ち溢れた作品を世に出して頂き、同じ土俵で勝負できたことを光栄に思います。
ありがとうございました。

その内の何人かにはツイッターでDMしてイラスト依頼や操作方法を聞くなどしてお世話になりました。良い思い出です。

新しいサイト、ないしコンテストでも創作活動頑張って下さい。心より応援しています。

ただし、僕が出すコンペには一切参加しないで下さい。また賞レースからあぶれてしまうので。
・・・なーんつって、にゃはは。

ピッツァ

○奇特な読者の皆様へ

たくさんのコメントやお気に入り登録ありがとうございました。
特に同僚でもあるwhenくん、ネットでも職場でも温かいレビューをありがとう。
君無しではここまで頑張れませんでした。
この場を借りてお礼します。グラッツェ!


橋本ピッツァと
気の毒な仲間たち

ならびに

橋本ピッツァ
@ストリエ


La Fine

からの~

ピッツァ

2017年4月10日20時より電撃復活!!乞うご期待イヤォ!

Seguita da
(イタリア語で“続く”の意)

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