ヴィクターJr.

オリースのフルーツティ美味しいんだ。

ヴィクターJr.

さっき、作り方教わって、城中のみんなに試飲してもらったばっかりなんだよ!

雨季

たしかにこれは……ほっとするわね

ヴィクターJr.

よかったー。

ヴィクターJr.

……で、何の話だったかな?

雨季

匂宮が言ってるシラユキヒメってご存知?

ヴィクターJr.

微妙かな。

ニオミヤ先生と僕の言ってるシラユキヒメが違うって気付いたぐらいにしか知らない

ヴィクターJr.

ニオミヤ先生は
完全に化け物とか言ってたけど、

僕の知っているのは
人間の形した吸血鬼のお姉さん

ヴィクターJr.

合ったことはないけど、顔だけは何故か覚えてる。

雨季

そうなの。

シラユキヒメというのは、化け物。
形は様々だし、わりと人型だけどね

ヴィクターJr.

作り出したのはニオミヤ先生。

話の流れからすると、自分の運命を変えたい――そんなところ?

雨季

察しが早いわね。

雨季

ただ、変えたいのは貴方の運命ね。

ヴィクターJr.

――ああ、かなり大変なことしようとしてるね

雨季

そう。

でも、その化け物には――

敵襲、敵襲!!なんだこれはッ!!

ヴィクターJr.

ほら、報告は良いから!!さっさと逃げて!!
どうしてこっち来たの!?馬鹿なの??

最近の主様、信頼したいと思ったからです!!

ヴィクターJr.

変な眼鏡作って「これ掛けてる時は、みんなを服従出来ないから安心して!!」ってやったアレで!?

ヴィクターJr.

じゃないじゃない!!
良いから、とっとと逃げろ!!

ヴィクターJr.

あとは僕が全部何とかするから、
何処にいるの?

はい!!ありがとうございます!!
中庭です!!

ヴィクターJr.

ありがとう。
あとで名前教えてね!!約束!!

雨季

貴方、もしかしたら、それ…。

ヴィクターJr.

大丈夫!
この世界は、僕を王にするためにあるんだよ?

僕が取り込めない相手は、本当に稀だから

ヴィクターJr.

――おー
眼もあるし、感情もありそう

ヴィクターJr.

これは、化け物にとっては
全然化け物じゃないね

ヴィクターJr.

――従って

ヴィクターJr.

コイツ、喋らない!!

ヴィクターJr.

成功か失敗かの確認し方が分からない!!

ヴィクターJr.

ど、どうしよう……さ、3回まわって…わん、とか?

ヴィクターJr.

回った…!!なんかかわいい…。

ヴィクターJr.

今日から、ポチだからね!!

オリース

ヴィクター様、それはあんまりです。
犬は家の外が相場と決まっております。

ヴィクターJr.

……室内でも、飼える…

雨季

あ、あの……

雨季

それ、犬でもなんでもないからね?

ヴィクターJr.

でも、良い子だよ!!

雨季

隷従させてるんだから、勝手に動いたら怖いでしょ。

ヴィクターJr.

そうだった!!

ヴィクターJr.

ちょっとポチ太についての真面目な話。

……これさ、ニオミヤ先生の作ったものだね
あと、雨季お姉さんと同じ匂いがする。

雨季

そう。
それが、匂宮の呼ぶシラユキヒメ。
彼女が前世の記憶を入れ込む為に使った器

ヴィクターJr.

待って
その考えが正しいなら、雨季さんも?

雨季

用途は少し異なるけど、彼女が記憶の器として使っていたものではあるわね。

彼女は私達のことはシラユキヒメとは呼んでいないわ

ヴィクターJr.

そうなんだ。

雨季

……そうね、私合わせて三人いるのだけれど

その3人は、貴方と同じような吸血鬼を作りたくて作られたの

雨季

私達が代わりに白雪姫を倒せば、ヴィクターJrは助かる

ヴィクターJr.

それって、本末転倒…。

雨季

彼女は、貴方を守りたかったのよ。

ヴィクターJr.

そっか。嬉しいけど、その為に犠牲を増やしたくないなー。
お前が言うなって気もするけどね!

ヴィクターJr.



あ。それにしても、ちょっと吸血鬼にしては能力弱そうだね?

雨季

だから、彼女は諦めた。

ヴィクターは吸血鬼作り方を彼女に教えていないんですもの。

ヴィクターJr.

そっか。
これは、遠くの記憶があっていればだけど。

多分、ヴィクターは一回も自分で吸血鬼を作ったことなんてないよ

雨季

……そう?

お怪我はありま――

ううぇあああああ!!まだ化け物がいる!

ヴィクターJr.

だ、だ、大丈夫だから!!
ちゃんと隷従してるから!!
お手とかお座りとかもできるから!!

雨季

ったく

オリース

飽きませんよね。

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