此方を右です。

ヴィクターJr.

うん。

ヴィクターJr.

堕天使様は、どうしてこんな道楽に付き合っているの?

フォーリ

あら、道楽と分かってしまいましたか。

ヴィクターJr.

分かり易いもん。

他人事!人形遊びしてます!みたいな感じが凄くあるからね。

フォーリ

道楽は、娯楽。
娯楽は蜜
苦悩は蜜
聖者の末路は極上

それでは、いけませんか…?

ヴィクターJr.

う、ううーん。

たくさんの人を巻き込んでるから…ううん。

フォーリ

あら。私は主犯ではありません。

それに、貴方だって巻き込まれているではありませんか。

ヴィクターJr.

あははっ。
それは生まれて来たこと全否定してるよ!!
吾輩は魔王になる為に生まれてるから!
そうならないと殺されるのは当然!

フォーリ

貴方、思っていたより面倒臭い人ですね。

やはり、嫌いです

ヴィクターJr.

え……。

此方10m先、交差地点を左に曲がります。

ヴィクターJr.

うん。

フォーリ

ここで、問題です。

貴方はどこまでの記憶がありますか?

ヴィクターJr.

んー。ほとんど無いかなー?

でも、何かグレイルってあんなに妖精妖精してなかった気はする

フォーリ

そうですか。

ヴィクターJr.

って、何か変わったのー?

フォーリ

彼自身は変わっていませんけど、そうですね…。
今も、元気ですよ。

久しぶりー。
…………怒ってないよ?

全く、貴方は彼女で遊ばないで下さい。
私こそ遺憾の意です。本末転倒。最悪。アンタ達、本当に許しません。

今回は流しで。絶対的に流しで。
いえ、絶対に流しますので。

フォーリ

あら、怒られてしまいました。

ヴィクターJr.

誰に?

フォーリ

人間に。

ヴィクターJr.

え!? 人間の知り合いいるの!?

フォーリ

あら、蚊が飛んでいますね。

ヴィクターJr.

分かり易く、無視された!?

フォーリ

虫だけに。

残りおよそ35分、目的地周辺です

フォーリ

なかなかに面白いですね、これ。

ヴィクターJr.

そう?

全然つまらないんだけど。

目的地に着きました。
音声案内を終了いたします。

ヴィクターJr.

え…、壊れてるの? これ。

いいえ。正当にご案内致しました。

ヴィクターJr.

いや、だって、可笑しいよ。
何これ、何これ何これ…!?

フォーリ

もっと、騒いでも良いですよ…

ヴィクターJr.

うるさい!!ちょっと黙っててくれないかなぁ!?

確かに、確かに、死ぬ用意は出来てた!
でも、可笑しい!どうして…!?

ヴィクターJr.

此処で、死ぬと言う事は、また眷属を巻き込むって事。

衝動とかそういう全部が抑えきれなくなるなったら、この人たち、みんな…。

ヴィクターJr.

それをなくす為に、
白雪に会いに行こうとしたのに。

フォーリ

あら?
地下牢、ご存じありませんか?

彼女は其方にいらっしゃいます。

だって、着いたのは――

紛うことなき――

吾輩、僕の、城だったから――

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