【30】扉の選択 Ⅰ





















俺は鍵を手に取った。

剣持 朱梨

……当たれ!









































誰かがいる。
こちらに向かって歩いてくる。

さあ、この時計から先へ進むが良い



時計?

正しい道に導いてくれるあの時計か?
俺は正しかったのか?




なにか言っている。
でも聞こえない。



ただ闇の奥から光が
ゆっくりとこちらに近づいてくる。



























時計だ。


あの時計を、俺は
見たことがあるような気がする――













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