クリエよ……

クリエ・エーデルシュタイン

……ここはどこ?

うぅ…………

クリエ・エーデルシュタイン

え?

キーファー

うぅぅぅぅっ…………

クリエ・エーデルシュタイン

あの人は……

そうだ。先ほどまで君の首を絞めていた者だ

そしてこの男も、CS移植手術の被害者だ

クリエ・エーデルシュタイン

この人も……?

ああ。だが、彼は私達ほど良い関係を築けなかったみたいだな

彼の自我は殆ど消滅している。CSに浸食され、外部からの命令に身を任せるだけの……いわば抜け殻に等しい状態だ

キーファー

…………っ

クリエ・エーデルシュタイン

じゃあ、私が命令すればいいってこと?

だが、普通に声をかけてもあのお嬢様に上書きされるだけだ。それでは彼の精神が消耗するだけで意味がない

今は、彼が君の首に指を触れさせてるおかげで彼と繋がれてる。君が精神を通じて、逃がすように命じるんだ

クリエ・エーデルシュタイン

……なんかもう、何でもありだね

やかましいっ

キーファー

うぅっ…………

クリエ・エーデルシュタイン

…………あれ?

キーファー

寒い……苦しい…………っ

クリエ・エーデルシュタイン

この声…………聞き覚えがある…………

クリエ・エーデルシュタイン

確か……孤児院で…………

キーファー

助けて……クリエ姉…………っ

クリエ・エーデルシュタイン

間違いない……

クリエ・エーデルシュタイン

…………カイメン?

カイメン

…………っ

カイメン

クリエ……姉……?

クリエ・エーデルシュタイン

やっぱり……

クリエ・エーデルシュタイン

クネート・グミ孤児院で、私が面倒見ていた男の子だ…………

カイメン

クリエ姉……どこにいるの……

クリエ・エーデルシュタイン

ここにいるよ……カイメン……

カイメン

クリエ姉…………

カイメン

ごめんね……首絞めちゃって……

クリエ・エーデルシュタイン

ううん、大丈夫だよ

カイメン

クリエ姉……お願い。僕を止めて…………

クリエ・エーデルシュタイン

……え?

カイメン

…………いや

カイメン

逃げてほしい…………

クリエ・エーデルシュタイン

……うん。だからカイメンお願い、力を――

カイメン

この国から…………

クリエ・エーデルシュタイン

えっ……?

クリエよ……

時間がない。旧交を温めるのは結構だが、今は後回しにしてくれ。早く彼に命令を

クリエ・エーデルシュタイン

う、うん……

クリエ・エーデルシュタイン

ごめんね、カイメン。私のお願い、聞いてくれる?

カイメン

……うん

クリエ・エーデルシュタイン

私が、屋敷から逃げる手助けをしてほしい

クリエ・エーデルシュタイン

そして――――――――

カイメン

……分かった。必ず成し遂げるよ

クリエ・エーデルシュタイン

……ごめんね。私だけ逃げるみたいになって

カイメン

いいよ……またこうしてクリエ姉と会えたんだから。僕も頑張る

カイメン

だから、今は寒くないんだ…………

クリエ・エーデルシュタイン

カイメン…………

カイメン

またね、クリエ姉

キーファー

…………

怪盗シャムロック

カイメン……

ダリア・ブルートシュタイン

キーファーさん、さっきからどうしましたの?

キーファー

…………う

ダリア・ブルートシュタイン

う?

キーファー

ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

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