明師

さて、話しにならんし私は帰る
夜太ならまだしも彩を納得させるのは無理があった、、、私が浅はかだった

あら、私が理解のない女みたいな言い方ね?
私は旦那様の考えについていく、昔ながらのいい女のつまりなんだけど?

夜太

あははは、、、ですよね〜

あら、夜太〜?何か?

彩が夜太の肩を掴む

夜太

ちょちょちょ!!
その通りですって彩様ぁ!

夜太の肩は無事だった

夜太

ほっ、、、よかった

明師

詳しくは夜太が話すまで、私から
伝える事はないが、、、、
命に関わる
それしか言えんし、それぐらいの危機がお前達家族に降りかかる
事の重大さをわかってほしかったのだ彩、、
わかるか?

何者かしらないけど、夜太ならまだしも私を殺せるかしら?私こう見えて、易々と殺されるような人間じゃないわよ?

夜太

彩、、、、

明師

うむ、、、
だが、彩、、お前達一族の力、、生半可ではないが、、、

そう、生半可じゃない、忌み嫌われた私だけどこうして、愛してくれる旦那も愛する我が子も出来た、それで充分だし、、、
逃げてばかりってのは性に合わないわ
しかし、明師さんが言うくらいだから、よほどヤバイんでしょうね?

明師は黙ってしまった

まぁ、太郎だけでも守ってみせるわ
私、母親だしね

夜太

僕は大した事出来ないかもしれないけど、彩と同意見かな?

明師

物騒な家族だな、、、
まぁここまで言って聞かぬのならこれ以上なにも言うまい、、私も貴様達家族、出来うる限り守ってみせよう、夜太には借りもあるしな

夜太

持つべきは友かな?

明師

馬鹿を言うな
腐れ縁だ

夜太と明師は軽く笑い合う

明師

太郎よ

会話の内容が理解出来ない太郎に明師が話しかける

明師

私が言うのもなんだが、お前は家族には恵まれたな
愛される者は、愛された分だけ、愛を分けてやる事ができる、今は理解出来なくてもいいが、お前が辛い環境に置かれても、愛された事を忘れるな、そして人には優しくしてやるのだ、愛された分な
きっとお前には出来るはずだ、よい目をしているからな

太郎

わからない事いっばいだけど、ひとつだけわかる事があります、明師さん

明師

太郎

僕は、お父さんとお母さんが大好きです!

夜太

太郎、、、

この一言が聞ければ親としては
満足ね?夜太?

明師

さて、良い返答も聞けた事だし、、
私は失礼する
用心しろよ?夜太、彩

夜太

ありがとう、明師

気をつけて帰ってね?明師さん、ありがとう、わざわざ

太郎

さようなら!明師さん!

三人に見送られ明師は家を後にした

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