彩が夜太の肩を掴む
さて、話しにならんし私は帰る
夜太ならまだしも彩を納得させるのは無理があった、、、私が浅はかだった
あら、私が理解のない女みたいな言い方ね?
私は旦那様の考えについていく、昔ながらのいい女のつまりなんだけど?
あははは、、、ですよね〜
あら、夜太〜?何か?
彩が夜太の肩を掴む
ちょちょちょ!!
その通りですって彩様ぁ!
夜太の肩は無事だった
ほっ、、、よかった
詳しくは夜太が話すまで、私から
伝える事はないが、、、、
命に関わる
それしか言えんし、それぐらいの危機がお前達家族に降りかかる
事の重大さをわかってほしかったのだ彩、、
わかるか?
何者かしらないけど、夜太ならまだしも私を殺せるかしら?私こう見えて、易々と殺されるような人間じゃないわよ?
彩、、、、
うむ、、、
だが、彩、、お前達一族の力、、生半可ではないが、、、
そう、生半可じゃない、忌み嫌われた私だけどこうして、愛してくれる旦那も愛する我が子も出来た、それで充分だし、、、
逃げてばかりってのは性に合わないわ
しかし、明師さんが言うくらいだから、よほどヤバイんでしょうね?
明師は黙ってしまった
まぁ、太郎だけでも守ってみせるわ
私、母親だしね
僕は大した事出来ないかもしれないけど、彩と同意見かな?
物騒な家族だな、、、
まぁここまで言って聞かぬのならこれ以上なにも言うまい、、私も貴様達家族、出来うる限り守ってみせよう、夜太には借りもあるしな
持つべきは友かな?
馬鹿を言うな
腐れ縁だ
夜太と明師は軽く笑い合う
太郎よ
会話の内容が理解出来ない太郎に明師が話しかける
私が言うのもなんだが、お前は家族には恵まれたな
愛される者は、愛された分だけ、愛を分けてやる事ができる、今は理解出来なくてもいいが、お前が辛い環境に置かれても、愛された事を忘れるな、そして人には優しくしてやるのだ、愛された分な
きっとお前には出来るはずだ、よい目をしているからな
わからない事いっばいだけど、ひとつだけわかる事があります、明師さん
?
僕は、お父さんとお母さんが大好きです!
太郎、、、
この一言が聞ければ親としては
満足ね?夜太?
さて、良い返答も聞けた事だし、、
私は失礼する
用心しろよ?夜太、彩
ありがとう、明師
気をつけて帰ってね?明師さん、ありがとう、わざわざ
さようなら!明師さん!
三人に見送られ明師は家を後にした