入学式が終わり、教室で軽く先生の話を聞いて早く解散された。そして今、桐子と詩音は理事長室にて昼食を食べている。

ごちそうさまでした。理事長先生

野川 詩音

ありがとうございます。理事長先生

 二人は理事長と面識がある。二人が夜歩き回っているのを保護したのが二人と一緒にピザを食べていた理事長である司である。

喜んでくれてこっちもうれしいよ。お二人さん

 今現在、二人は理事長が紹介したマンションに二人で暮らしている。両親とは離れて暮らしている。
 二人の両親は高校に入学してすぐに一方は離婚し、片方はこんな街に住んでいられないと引っ越して行った。
 入学式にいたのは理事長が雇ったサクラである。

理事長先生、ありがとうございます。これで任務に自由に専念できます。

野川 詩音

理事長先生、大好き

 二人は友人の死体を発見し、そして気絶をして意識を失ったとき誰もが持つ倫理や道徳心を失った。
 真実を見つけるために殺人鬼が動くとされている夜を歩き回り始めたのである。
 その夜歩きをよくないと思うのが、子供を持つ親であるのだが、二人は両親に対して激しく反発した。

感謝するのはいいけどね、無茶はだめだよ

 理事長がいつものように軽く諭すところに、ドアがノックされ客が入る。

木原 悠月

失礼します。理事長先生

ああ、待っていたよ

 男子生徒が入ってきた。さっき入学式の後の催しで出ていた防衛隊の一人だ。
 名前は、木原悠月(きはら ゆづき)。
 桐子と詩音は突然の客の訪問に驚き、そして人気者の集団の一人であることにも驚いた。

野川 詩音

なんかやだ。せっかくの水入らずのところだったのに

知っているけれど、怖い。知らない人苦手、死体なら動かないから予想外の反応なんてしないから予測できるけれど…

 二人は息を潜めて、静かに二人を見る。
 悠月は詩音と桐子を見て、声をかける。

木原 悠月

その緑色の紋章は新入生か。入学おめでとさん

ありがとうございます

野川 詩音

ありがとうございます

 初対面の人に失礼な態度を取るのは良くないというある程度の常識を備えている二人は、悠月に返事をする。

木原 悠月

礼儀正しいじゃん。殺人鬼を追う二人とは思えないな

 悠月がここに来た理由の一つの一部を述べたとき、最初に反応したのは詩音だった。
 ナイフをスカートの下からさっと取り出して、身構える。
 次に桐子は詩音を羽交い絞めにして、詩音の手首を手のひらで水平に打ち、ナイフを落とした。

詩音、ここで事件を起こしちゃだめだよ

野川 詩音

だって、怖いもん

怖いからって先輩に向けてナイフを指しちゃだめ。私たちには目標があるでしょ

 二人には最終的な目標がある。
 殺人鬼を捕まえること。そして、殺人鬼がなぜ殺人をしたのかを知ることだ。

お騒がせして、すみません。私たち、夕飯の買い物とかいろいろしなければならないので、帰りますね

 桐子が詩音を引っ張って、理事長室を後にした。
 木原悠月は二人を見送ってから、理事長と向かい合って話を始めた。

さあ、演じてみようではないか。ピエロというものを

facebook twitter
pagetop