05.第2の悲劇の始まり

 美雨は私の方を見ると…

微山 美雨

いやああああああっ!!

霧雨 涙

…美雨…?

 美雨は頭を抑え、叫び声をあげてその場に倒れた。

霧雨 涙

…。

 …意識を失っている。
 これで二人目…。
 …これは連続殺人事件と関係があるのか…

清陰先生

どうしたっ!?
何があっ…。

 清陰先生が息を切らしながら走ってきた。

清陰先生

…か…風野に…微山…。
一体これは…。

 清陰先生は唖然と二人を見た後、風野君と美雨の近くに立ち尽くしている私と豊を見た。

清陰先生

…何があったんだ?

樋爪 豊

…あ…。

 豊はやっと我に返り、立ち上がった。

樋爪 豊

…俺と…る…霧雨は微山の叫び声を聞いて駆けつけたら…。

樋爪 豊

風山は…もう…。

 そう言うと、豊は目を逸らした。

霧雨 涙

…微山さんは…駆けつけた時、パニックを起こし…倒れてしまいました。

樋爪 豊

微山もか…!?

豊はやっと、美雨が倒れていたことに気が付いていたようだ…。
…それほど今回のことがショックなのだろうか。
いや…豊は正義感の強く、将来、探偵になりたがっている。
事件が起こる事態、嫌なのだろう…。
けれど、事件が起こらなければ、探偵の存在に意味がない。

霧雨 涙

豊…将来、探偵になりたいんでしょ?
だったら、この事件解決に導かなきゃだよ。

樋爪 豊

…。

樋爪 豊

そだな…。

豊は悲しそうな笑顔をしている…気がした。

…さて、新たな事件を起こしたら…どのように動くかな。…

毎月………の一人を殺す…暗殺者は…。

ー続く

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