朝日が差し込み、近くでスズメがさえずる

二人とも〜!起きて〜!
太郎〜!夜太〜!

太郎が夜太の上にかぶさるように寝ている

しかし、太郎は寝相がすごいわね、、、
どうしたらこんな寝相になるのかしら?

太郎の寝顔を見つつ、つぶやく彩

ほら〜!早く起きなさい〜
起きないと無理矢理起こすわよ〜?

二人とも死体のように動かない

何かを思いついた彩は悪い顔をする

いい覚悟ね、、
それじゃ私もそれなりの対応をしますか

太郎にだけそっと近づく彩

お母さんの言う事を聞けない子は、コチョコチョ地獄の刑だ!それそれー!!

太郎が目を見開き大声を上げた

太郎

ウワヒャヒャヒャヒャ!!やめて、お母さん!!起きるからぁー!!

一回言って起きないような子は後2分はこのままよー!!

太郎は体をよじれさせながら逃げようとするが彩の力は半端じゃなかった

太郎

本当に、、、アヒャヒャ!!
本当にゴメンお母さん!!
許してください!お願いひます!!ヒヒ!!

彩の力が緩んだスキに逃げ出した太郎

やるわね、太郎
私から逃げるなんて、たいしたものよ?
じゃ朝のお風呂に行きましょーか?

太郎

うん!お風呂行く!!
あとは、、、お父さんはいいの?

大丈夫、夜太は一発で起こす方法があるから

太郎

へー
どうするの?乱暴するの?

いいえ、アンタのお父さんは私のせいで、痛みには滅法強くなっちゃたから、、
こうするのよ

彩が夜太の耳元に唇を寄せる

夜太、起きないとキスするわよ?

夜太

おはよう!彩!
いい天気だね!

ほら、起きた

太郎

本当だ!お母さんすごいや!

さっきまで死体のように反応のなかった、夜太が普段通りの顔になっていた

夜太

たのむよ、彩、、、
その起こし方心臓に悪いからやめておくれよ、、、

あら?目覚めのキスが私じゃ不満かしら?
失礼ね?今度本当にしちゃおうかしら?

夜太

ふぅ、、、とりあえず、、、

夜太

おはよう、太郎

太郎

おはよう!お父さん、

あら?私は?

夜太

ゴメン、ゴメン
おはよう、彩

はいはい、、
じゃ、私と太郎はお風呂行ってくるわよ?

夜太

わかったよ!いってらっしゃい、お二人さん

太郎

お父さんも一緒に入ろーよ!

夜太

え、、、?

え、、、?

夜太と、彩は顔を見合わせた

夜太

いや、、
いやいやいやいや!!
ぼ、、僕は、だだだだいじょうぶぶだから!
ねねね!?彩!?

そそそ、そうね!!
お風呂狭くなななちゃうし、、、
ね!?夜太!?

夜太

そうそう!!だから、太郎と彩でゆっくり入っておいで!!

太郎

うん、、、わかったよお父さん、、
じゃ、いこ?お母さん?

はいはーい!すぐいきましょー!

彩は太郎を抱き上げ猛スピードで、風呂場へ向かい、一人残された夜太はため息をついた

夜太

わが子恐るべし、、、彩とお風呂なんて、、、考えた事もなかったよ、、、

夜太はもう一度ため息をつき、襖から外をながめた

夜太

いい天気だなぁ、、、
今日も1日平和でありますように

笑みを浮かべて外をみる夜太だった

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