Parallel World ?
Parallel World ?
とある前日譚
本リプレイは、
「 <Cri創作CoC>[よきサマリア人]」
をご覧になって、なお気になる方のみご覧ください。
先のリプレイをご覧になって幸せな気分になり、満足された方は、こちらをご覧になることをお勧めしません。
とか書いて、これの前にS大文芸同好会会員とのセッションリプレイを読んでいただく予定が、全然完成しなかったためこちらだけ上げます
あのさ、暇?
ん……「あれ」?
さっき一時間くらいでこね回したシナリオなんだけどさ、ちょっとテストプレイしてくれない?
いいよ
悪いね。下手したら明日使うからさ。まだ作り立てだから、シナリオ崩壊したら、ごめんね?
ねぇ、なんでそんなギリギリに作ろうと思ったの……?
創作意欲に罪はない……たぶん
PL/PC
PL:ゴニウム
CridAgeTの身内
最近、何も言われずとも雰囲気でTRPGのお誘いだと気付けるようになった
※文芸同好会メンバーではない
PC:西之園 そーへー 32才 男
最近娘ができた。ロリコンではない。
職業:(一応、表の顔は、現在公開されている範囲では)司書
STR12 CON15 SIZ17
DEX12 APP15 SAN82
INT10 POW15 EDU11
アイデア50 幸運75 知識55
MP15 ダメージボーナス+1d4
言いくるめ65 運転75
応急手当35 回避31 聞き耳75
クトゥルフ神話技能3
心理学35精神分析66 図書館80
母国語60 目星80 薬学71
※そーへーのTRPG歴:2回
詳しくは本ストーリーのエピソード「おまけ01」「おまけ02」参照
CridAgeT創作シナリオ
「よきサマリア人」
別次元.Ver.
―――ここにて開幕!
・
・
・
……こんなシナリオで、ごめんね
「最初のバージョン」
テストプレイ歴ゼロ・調整なし・クリアさせることを目的としていない・事前情報および推奨技能の説明なし・ヒントは最低限(作成者本人の思いついた程度)・情報の受け渡しは口頭のみ・ベストエンドクリア条件緩和前・善きサマリア人以外に、救いは、ない
これは「<Cri創作CoC>[よきサマリア人]」の前に行った最初のテストプレイをリプレイ化したものです。状況描写や処理に前回と違うところがありますが、基本的には実際に行ったものです。
(一部省略による違いもあります)
違いなどをぬるくお楽しみください。
********
さて、始める前に
?
そーへーは年に何回ちゃんと司書の仕事してますか!
いや、ちゃんとって……
絶対本職司書じゃないもん
うーん、半年くらいは
けっこう働いてる?!
90日くらい
そこまででもなかった
ほら、休みとかあるし
けっこう投げやり?!
どうせこの前みたいに仕事中のこととか関係ないんでしょ?
この前みたいに(笑)
この前(勤務態度の話から始まった卓)みたいに(笑)
(仕事中に事件が起きるとは言っていない)
この前(温泉街行きのバスから始まった卓)みたいに(笑)
(温泉にたどりつけるとは言っていない)
さて、仕事は終わったお疲れさま
やっぱり仕事関係ない……
きみは帰宅中だ
どうせ事件は帰ってからなんだ……
と思うじゃん?
?
聞き耳→成功
―――悲痛そうなうめき声が聞こえた。きみが耳を澄ますと、路地裏から聞こえる。
もちろん行くよ
きみが路地裏に行くと、ちょっと意外なことに、そこにいたのはひどい出血で倒れた一匹の猫だった。
胴、左後ろ脚、左目を怪我している。
とりあえず応急手当。ほかにできることないし、モルヒネ持ってても使えないもんな
ねぇどういうこと
ふるふるだいすふるー
目に応急手当→01
―――きみは獣医でも及ばないような完璧な処置を、目というデリケートな部位で成功させた。この怪我は、おそらく完治するだろう。
―――そして、もうひとつ。
きみは気付いた。
あたりの景色が、歪んでいる。路地裏から見えるはずの帰宅中の人々がよく見えない。
でもまずは猫が先だな
胴に応急手当35→39 失敗
あ゛
そのとき、きみの視界は真っ白に染まりあがり、全身に摑まれ放り出されるような感触が広がった。
SANチェック→78成功
減少なし
叩きつけられる。
気付くときみはすべてが真っ白な正方形の部屋に猫とともにいた。
幸運→54 成功
怪我はなし
おお、部屋にリープした
おめでとう
(これはRC造かな?)
???
目星→38成功
この部屋には、一切ドアを見つけることができない。すべて一様な壁だった。
そして、きみは部屋にあった机の上に救急箱としおりが挟まった聖書があるのを見つけた。
アイテム:救急箱
―――応急手当+30
胴に応急手当(補正で65)
→79 失敗!!
あぁぁ
さて、ここで
―――きみのMPを、2減らしてください。
MPは、簡単に言うと気力みたいなものかな。
今は関係ないけど、魔術を使うときに消費したり、危機を切り抜けるのにも使える時がある。MPゼロになると意識不明になって、MPが回復するまで目を覚まさない。
MPは時間経過で回復するよ。一日で満タンになるから、きみなら24/15で、1.6時間ごとに1回復するかな。
もちろん上限以上にはならないけど
MP15→13
なんで?
……アイデア振ってもいいよ
アイデア→52 失敗
美味しいところで失敗するなぁ
きみはどことなく感じた疲労の原因に思い当たることはなかった。
それはそれとして、救急箱を使ったなら気付くだろうね。
救急箱の中に、見慣れないカプセル状の薬が10粒ほど入った瓶がある
薬学!
……27、成功
こ れ だ か ら 自 称 司 書 は
きみはカプセルを一つ開けて中に入っている黄金色の液体を調べた。
毒となりうる成分は入っていない。
ここで、『なぜか』きみは、『根拠もないのに』この薬は、害あるものではなく、むしろ良いものだと感じた。
なるほど
(素直に引き下がるんだ?)
猫に飲ませることってできる?
できるよ
君が飲ませると、多少猫に生気が戻った、ような気がした。
アイデア→失敗
あー、ここで失敗するんだ、よかったね
ではきみは、猫の様子を見て気付いたことはなかったね。
え? 怖い……
日本語→42
せいしょをただしくよめました。
きみはしおりの挟まれていたページから、『善きサマリア人』『マルタとマリア』の二つのエピソードを読んだ
どんなやつ?
あれ、知ってるかと思ってた
善きサマリア人
ある人が追いはぎに遭い、身ぐるみ剥がれたうえ暴力を受け、瀕死で倒れていた。
お偉い司祭様も、そのあと通り過ぎた祭司の下働きも、その人を見ると、避けて道の向こう側を通りすぎていった。
最後に、当時異教徒としてキリスト教信者からよく思われていなかったサマリア人がその人を見ると、よく手当してやり、宿屋に連れて行って世話をした。
次の日サマリア人は出発するとき宿屋の主人に銀貨2枚を渡し、『この人の世話をしてください。これ以外に出費があれば、私が戻ってきたときに払います』と言った。
キリスト教で『隣人愛』とよく言うけれど、追いはぎに遭った人の『隣人』は誰なんだろうね?
マルタとマリア
キリストが道を歩いているときマルタという女性が彼を家に招き入れた。彼女の姉妹のマリアは、キリストの話に聞き入っていた。マルタは、もてなしのためせわしく働いていたがキリストに言った。『マリアにわたしを手伝ってくれるようにおっしゃってください』キリストは答えた。『マルタ、あなたは多くのことに思い悩み心を乱している。しかし、必要なことはただ一つだけだ。マリアは良い方を選んだ。それを取り上げてはならない。』
……みたいな話
ふーん?
目星→74
栞にオリーブと石、秤の絵?
……あー
知識→94 失敗
ん……思い出せない。でも……
図書館→45 成功
僕司書だし
きみは知識の欠落を図書館技能で補って、手元の聖書をめくり、驚異的なスピードで『オリーブと石』と『秤』に関するエピソードを調べ、なんとか思い出し、または該当箇所を見つけた。
こんな荒業知識(知識ではない)初めて
MP13→11
え?
はいはい情報情報
いや、あの、またMP下がっ……
オリーブ山でのエピソード。タイトルは知りたきゃ自分で。
イエスを良く思っていなかった人たちが、イエスのところにひとりの女を連れて来た。で、
『この女は罪人だ。律法によれば、石打ちの刑にしろとなっている。ところで、お前は何もしないのか?』
と言った。イエスは言った。
『あなたがたのうちで罪のない者が、最初に彼女に石を投げなさい』
彼らはそれを聞くと、ひとりひとり出て行き、イエス以外全員いなくなった。
イエスは女に言った。
『行きなさい。今からは決して罪を犯してはならない』
……こんな感じの話。で、秤だけど、きみは『善きサマリア人の法』という法原則、つまり法律の基本となる考えがあることを思い出した。そう、『善きサマリア人』のエピソードが元になったものだ
―――災難に遭ったり急病になったりした人など(窮地の人)を救うために無償で善意の行動をとった場合、良識的かつ誠実にその人ができることをしたのなら、たとえ失敗してもその結果につき責任を問われない
アイデア→失敗
失敗か。じゃあ情報はこんなところかな
ところで、Mぴ
応急手当、続ける?
……うん
脚に応急手当→78 失敗
―――ここで、突然、一つの壁、なにもなかったはずの壁にドアが現れた。
だから、なんで?!
さあ、なんでだろうね
アイデア50→13成功
扉ができたのは君が脚の応急手当を失敗した直後だったと思う
?
その後よくわからないままドア見て一通り調べてみたけど何もなかったし鍵も開いてたので先に進みます(しろめ)
―――扉の先は薄黄色を基調とした部屋だ。
アイボリーかな、生成かな
―――部屋の中にはベッドとカーペットがある。
全体に目星→失敗
ふかふかです
ふかふか
きみはふかふかの布団に気を取られてすぐにベッドそばに来てしまった
ついでにベッドに
目星→27 成功
石が3、4個ベッドの中に入っていた
取り除く。あ、カーペット見てみる
目星→28 成功
じゃあ銀貨が、えっと
(コロコロ)……1枚落ちていた
拾っておく
PLリアルアイデア ??
→失敗
……?
あ、あのさ、そ、そういえばさ、KPは、きみに聞かれていないことは答えてないからね?
???
荷物持ってるかどうか聞いてこないんだもんなあ
じゃあ、白い部屋に戻って猫をベッドに連れていく
ん、OK
MP11→9
……あのさ、薬、僕も飲んでみていい?
あ、飲む? 飲んじゃう? 飲んだね? ね? 二言はないね?
えっ怖なにそれ
―――じゃあ、君のMPを、1回復してください。
MP9→10
アイデア50→10 成功
―――薬を口にした瞬間、どこか心が安らぐ感覚とともに、きみは、自分の知覚が鋭くなったような気がした。以降感覚系の技能にプラス補正あるかも。
びっくりした! 良かったMP上がった……
……あれ? なんでもう一回サイコロ振っ
アイデア→81 失敗
……
?
―――この部屋には最初から扉があり、開いている。
聞き耳→成功
何も聞こえない
―――扉の先に進むと、そこは一面橙色の何もない部屋のようだった。と言っても、暗く、あまり様子は分からない。
聞き耳→02
―――まったく何も無いが故の、無音。来た扉も閉じ、きみはその奇妙に落ち着いた空間に隔絶された。己が身の危険は感じない。
これはまるで映画館のようだと、きみの五感ならざるものが囁いた。
と、ここで、君の眼前に横に背後に、電柱、古ぼけたビルの壁などが次々に立ち上がった。まるで3D映像、ホログラムのようで、触れても突き抜ける。
きみはこれが、猫を見つけた路地裏とちょうど同じだと気付いた。
? 歩いてみようか
踏み出した君の足をすり抜けるように、小動物が路地奥へと駆けていった。
それはすぐに、逃げ場のない絶望的な状況に立ち止まる。
見覚えのある黒猫、だった。
アイデア→成功
―――その猫は、まだきみが手当てしたほどには傷ついていなかった。
猫と同じ軌道を通るようにして、一人の青年が現れた。ヤンキー風の男で、手には、―――鉄パイプなどを所持している。
ああ……
そのあとに展開された光景、きみが猫を見つけるほんのちょっと前の出来事。
MPの減少が見られないところをみると、実際に過ぎた時間は一瞬であったのかもしれない。
だが、体感させられた時間は、30分ほどもあっただろうか。
その間の描写は、ご覧の皆さんにはお伝えしないでおきますね?
SANチェック→成功
78→76
……と、こんな状況だったのだが、きみはその間、何も手出しできない。分かるよね。透けちゃうんだから。
といって……目をそらすことも、できなかった
……
虚像は消え去り、部屋は明るくなり、きみは新たなドアを見つけた
……
疲れてる?
この部屋はかなり暗いが、壁も床も赤のようだ。
目星→47 成功
きみは部屋の中ほどに倒れている一人の人を見つけた
すいませーん、大丈夫ですか?
返事はない。きみは人影に近づいた。
近づけばわかるだろう。意識を失っているその人は、君が先ほどホログラムで見た青年によく似ていた。
そしてその全身には、何かで殴打されたり穿たれたような跡がある。
幸運75→81 失敗
そこまで大きくはないが鋭い石が、どこからかばらばらと降ってくる。そのうちの一つが、きみの方に落ちてきた。
っ!
回避→57 失敗
耐久力16→15
この人を抱えて移動できる?
――STR対抗――
12-18
成功率 20
→86 失敗
この間の落石は回避不可だね
耐久力15→14
MP10→8
ああ、このタイミングで言うのも気が引けるんだが
―――赤い部屋の奥には、隙間から光のこぼれるドアがある。きみはすぐに、あれは現実世界に戻ることのできるドアだと気付くだろう。
そーへーが逃げる未来が見えない
黄色の部屋から、猫を布団でくるんで連れてくる
目星→28
猫は苦しそうにしている
手当て失敗してたもんね
応急手当65
胴→62 成功
脚→15 成功
きみは猫を連れて赤い部屋に入った。
猫を安全なところに置いて、応急手当
石の降る頻度が高くなってるけど、良い?
助ける
迷わないんだね
迷うのは後でもできるからね
応急手当65
→28 成功
耐久力14→12
MP8→6
ふう
―――その安堵が、きみから注意力を奪っていた。
今までとはけた違いに大きな石だ、それに気づいた時にはすぐ上までそれは迫っていた。
回避はできるかもしれないが、青年も避けてやることは不可能だろう。
! 庇う
当たればひとたまりもないような大きさの石が迫ってくる。きみは、思わず目を閉じた。
にゃあっ!
なにか軟らかいものが堅い何かに無理やりぶつかったような、ひどく嫌な音。
なにかの悲痛そうな鳴き声、遠くに大きなものが落ちた衝撃。
そして間もなく訪れる静寂。
? ……っ!
目を開けば、いや、目を開かずとも、何が起きたのかは明白だった。
たとえあの猫が小さく、物理的には到底大岩をはじき飛ばすことなどできそうもない、と願っていても。
嘘……そんな……
SANチェック
76→84 失敗
1d4→2
SAN 76→74
最初から気づいてはいた。手当てした時から、それには気づいていたのだ。
この猫の美しい二股の尾―――
そう、この猫は決してただの猫ではないのだろうと。こういうことを可能にする力もあるのだろうと。
ただ、猫がなんであろうと、手当てしてやりたい、その気持ちは変わらなかったから、気にしていなかっただけだったのだ。
こんなことになるとは、思いもよらなかったのだ。
災難に遭ったり急病になったりした人などを救うために
無償で善意の行動をとった場合
良識的かつ誠実にその人ができることをしたのなら
たとえ失敗しても
『あなたは』その結果につき責任を問われない
あなたは多くのことに思い悩み心を乱している。
しかし、必要なことはただ一つだけだ。
黒猫は、さきほどきみが手当てしたばかりの胴の包帯の間からまた鮮血を流しながら、倒れていた。
ああ……てあて、応急手当を!
応急手当65→88 失敗
何か、方法は
アイデア50→68 失敗
もう一回!
もう、無理だよ
手を尽くそうとするきみの視界が、急に白く染まった。急速に増す浮遊感に、きみはすべてを手放す。
ぁぁぁああ……
肉球が最後に指にちょっと引っかかって、外れた。
気がつくときみは、路地裏にいた。周りには、猫はいない。何も、いなかった。
数日後、きみは猫神をまつる小さな神社を、この前の路地裏から少し離れたところで見かける。
そのさびれた神社には、狛犬に当たる石像―――狛猫が、片方欠けていた。
ED.1
『善き』サマリア人の法
生還・ED報酬
SAN値回復 なし
応急手当1d10→+6
→応急手当 41
猫語1d10→+3
→猫語 3
成長ロール
日本語(初期値成功)
→成長 +5
→日本語60
応急手当(クリティカル)
→成長 +6
→応急手当47
聞き耳(クリティカル)
→成長 +7
→聞き耳82
はは、地獄耳になっちゃった
地獄耳になりたかったら99になって出直してきなさい。
……友達に極振りの人がいてさ、でも目が悪いんだよね。聞き耳って目星に比べて使い道がないから大変そうでさ
ねえ、心理学35の使い道は?
ははは
ねえ?!
一番幸せなエンドに行けなくても、そんなに落ち込むことはないんだけどなぁ
なんにせよ、このシナリオ、まだまだ直さなきゃいけなさそうですね
CridAgeT創作シナリオ
よきサマリア人
別次元.Ver.
―――これにて終幕。
~たぶん1分で分かる「この前のセッション」のあらすじ~
①地獄耳ヤクザとウェイな高校生の二人組が路地裏で倒れる猫を見つける
②目は完治療できなかったものの他部位をあらかた成功するまで応急手当
③店主改めショゴスさん(シナリオの変更点の一つ)に銀貨2枚を渡し猫が赤い部屋に勝手に来ないよう看病してもらうことに成功
④石を投げてくる相手に「罪のないものが石を投げなさい」と言い沈黙させることに成功
⇒グッドエンド
なおシリアス時空は守られなかった
終 幕 。
終 幕 ……?
あぁ、銀貨、持ち帰ってきちゃったんだ?
Thank You.
By CridAgeT&Gonium