4月16日

テレビの報道が何処か現実離れしていて、、何となく落ち着かない。
俺は訳もなく家から出て、近所のコンビニに寄った。

犬伊

コンビニに来たものの、欲しいものもないしな

雑誌コーナーで適当に雑誌を立ち読みしていると、見覚えのある色をした頭の男が隣に立った。

赤崎

んー

犬伊

あ、赤崎・・・?

赤崎

お?!

赤崎

あー、お前じゃん
何だっけ、い、い、いぬ・・・

犬伊

犬伊な

赤崎

あー、それそれ

軽いノリでそう言った赤崎は、それから真剣な表情になった。
真剣な表情になって、18禁コーナーを見つめている。

犬伊

剥き出しの性欲・・・って感じ

犬伊

そういえば赤崎とにーのって、中学から一緒なんだっけ

赤崎

んー

赤崎

あ?
あー、そうそう
つーか、オレが高校決めたのもにーのが行くって言ったからだな

犬伊

そうなんだ?
ずいぶん仲良いんだな

一緒の高校行こう、なんてあんまりしないよな。
ましてや、にーのと赤崎の共通点だって見えないくらいだ。

犬伊

もしかして、その・・・おホモだち的な?

赤崎

はあ?
ふざけてんのかお前

犬伊

悪い、冗談だって

赤崎

ったくよー

犬伊

なんだ、違うのか

犬伊

って、いやいや、なんで俺、ホッとしてんの

二人の仲を疑ったり、違うと知ってホッとしたり・・・これじゃあまるで、俺がにーのをそういう対象としてみているようじゃないか。

確かに、にーのに興味はあっても、そういうわけではない・・・と、思う。

赤崎

中学ん時もそういうこと言われたんだよな、女子から

犬伊

じゃあ中学の時から仲良いんだ

赤崎

まあ、ほらオレこんなだし、新乃あんなだし
ハブられもん同士一緒にいたんだよ
したらなんか情が湧いたっていうの?
新乃のこといじめる奴はオレが潰してやろーつって

赤崎

あ、つーかオレ牛乳買いに来たんだ

赤崎

じゃーな、犬伊

そういうと赤崎は急いで行ってしまった。

犬伊

なんだか色々気になることを言っていたな

犬伊

まあ、そのうちわかるかな

つづく

明日は日曜なのでみんなで出かけることになりました。

犬伊

また見てね

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