4月15日
4月15日
おはよー
おはよう
よお、野球部入らねえ?
いきなり?
入らないよ
だよなあ
新乃はマネージャーくらいにはなってくんねぇかな
面倒なのは嫌なんじゃない?
だよなあ
そういえばにーのは?
朝、教室に入るとまだにーのは来ていないようだった。
いつも俺より早いのに、珍しい
ふあー、ねみい
おはよう犬伊、赤崎
新乃は?
俺が席に着くと、後から赤崎が眠たげにやってくる。
んー?
あー・・・
・・・
お、間に合ったみたいだな
おはよう、にーの
汗だくだね、走ってきたの?
・・・
時間ギリギリに教室に滑り込んだにーのは、胸を押さえて息を切らしていた。
髪もボサボサで、相当慌てていたらしい。
にーの髪ボサボサだしボタンずれてるよ
・・・
俺が言うと、にーのは頭をガシガシ手で撫でつけるのに忙しいみたいだ。
俺はにーのの、二つずれたボタンを直してあげる。
おー、HR始めんぞ
ん、新乃課題持ってきたか?
そういえば期限今日だったよな
昨日、何もしないで帰っちゃったし・・・
英語だけできないままだったから、提出できないかな?
そんなことを思っていると、新乃がごそごそとカバンを漁り、茅野先生の方へ向かった。
お、ちゃんと持ってきたな
よしよし
・・・
ちゃんとやってきたんだ
先生に褒められているにーのを見ていると、左肩をトントンと叩かれる。
赤崎だった。
あいつさあ、ファミレスでいきなり英語の問題集広げてんの
そんなんやんなくていいじゃん、って言っても聞かなくてさ
そうだったんだ
新乃さ、お前のこと結構気に入ってんのな
じゃなきゃ、言われたからってわざわざ勉強しないって
や、うん、勉強はしようよ
でも、そう言われてまんざらではない気分なのだった。
赤崎
課題は
え?!
か・だ・い!!!
赤崎は、この後めちゃめちゃ怒られた。
つづく
特に予定のない土曜日・・・
何をしよう?!
また見てな!