01.フェザー学院高校連続殺人事件

清陰先生

…また、昨日…生徒が殺された。
隣のクラスの生徒だ…。

 …この人は『清陰 龍(きよかげ りゅう)』先生。
 一言で言えば…ミステリアスな先生だ。

゛また゛、清陰先生から事件の話を聞き、゛また゛、周りはざわざわと騒ぎ始めた。

霧雨 涙

…毎月のことなのに。

私は毎月そう思った。

清陰先生

…はい、HR終了。
1時間目は体育館で゛大事な話゛をするから、遅れぬようにな。

 …清陰先生はそう言い、去っていた。
 …よく見ると、何か落ちている。

 …黒いノートだ。
 清陰先生のだろうか…?

霧雨 涙

…あとで届けよう。

 私はそのノートを鞄の中へ入れた。

樋爪 豊

涙ー、放課後の部活なんだけれどさ。

 私に話し掛けてきた少年は『樋爪 豊(ひづめ ゆたか)』だ。

私の幼稚園からの幼馴染みであり、親友だ。

樋爪 豊

…今日はなしだそうだ。

部活と言うのは…゛オカルトミステリーツアー部゛のことだ。通称゛オカミスツアー部゛よくある部活だ。
ここでは、オカルトやミステリーについて語ったり、怪奇現象や殺人現場などを探索する。

もちろん、私は…

゛真っ赤な血゛が大好きだから入った。

一方…豊は、将来゛探偵゛になりたいために入ったらしい。

霧雨 涙

…今日ないのか。
せっかく…また事件が起きたのに…。

樋爪 豊

…そんなに…面白いか…?

樋爪 豊

…人が…死んでいるんだぞ…?
俺には…昔からおまえの考えが理解できない。

…私の考えは誰にも理解できないよ。

…絶対に。

霧雨 涙

…豊は幸せ者だから、わかんないよ♪

…私がこうなった理由は…。

ー続く

01.フェザー学院高校連続殺人事件

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