導く者よ

望む者よ

どうか、生きて

ヒナタ

覚悟、するのー!

ルーク

ちょっと待て、ヒナタ

ルーク

理想と現実の狭間に囚われた者よ……その目に全ての夢を映し出せ!

ヒナタ

なんなの、ルーク

ルーク

はい、これ

ヒナタ

これは…ナイフ?

ルーク

丸腰で戦うわけにもいかないだろ、使え

ヒナタ

でもこれは、おねーちゃんの…

フェン

良いよ、それを使って大暴れしてきちゃって

ヒナタ

ありがとうなの、おねーちゃん!

フェン

…あれに細工したんでしょ、ルーク

ルーク

丸腰で戦って死なれたりしたらボクも困るし、普通のナイフじゃ心もとないからな

フェン

……死なないでね

ルーク

分かってるって

ルーク

ヒナタ、いくぞ!!

ヒナタ

もうこれ以上、ここは壊させないの!

キシャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!

くすくす…

ルーク

おらぁ!!

ヒナタ

えいっ!

アルド

…フェンさん、僕たちはここで見ていることしか出来ないのかい?

フェン

ええ、出来ないです。下手に戦いに参戦しようとしたら、彼らの迷惑ですから

アルド

そうか…悔しいな

アルド

彼らは精霊とは言え、まだ幼い。そんな彼らに、こんな危ないことをさせてしまうなんて…

フェン

…そう、ですね。

フェン

でも。実は彼ら、アルドさんが思ってるほど幼くないんですよ

アルド

フェン

彼らは精霊、人間ではありませんから。見た目以上に年、いってると思いますよ

アルド

それじゃ、あんな可愛い姿して、実はおじいさんなのかい!?

フェン

た、多分…

アルド

そ、そうなのか…

フェン

あ、あれ…もしかして余計なこと言っちゃった……?

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