今日は土曜日。学校に行く必要のない休日だ。
今日は土曜日。学校に行く必要のない休日だ。
(今日は一日のんびりしていよう)
ここで『お前は普段からのんびりしているだろう』と野暮なことを言ってはいけない。
私はベッドの上に寝ると、大きくあくびをした。
(さぁ、たっぷり寝るぞー!)
そのまままぶたを閉じる。私は一気に眠りへと落ちていった。
やぁ、よく来たね
夢の世界にやってくると、そこにはチーシャの姿があった。
こんにちはチーシャ。でも今日はお休みだから。というわけでまた今度
何を言っているんだい。休日はこの前あげただろう。今日は丸々一日悪夢対策だ
チーシャがいきなりとんでもないことを言い出した。
何を言っているの。今日は休日で
朝華、君にいくつか聞きたいことがある
な、なによ
朝華、君はバイトをしているかい?
……してないです
学校にはちゃんと通っているかい?
……通ってはいるけど、保健室登校で半分寝ています
それじゃあ毎日が休日みたいなものだね。さぁ仕事を始めるよ
嫌ぁー!
こうして私の貴重な休日は、一日夢の中で悪夢を解決するために費やされたのだった。