チーシャ

今日は悪夢の解決をお休みにしないかい?

 唐突なチーシャの一言に、私は目を丸くした。

眠井 朝華

急にどうしたの? 悪夢を解決するのが私たちの役目でしょう

チーシャ

でも毎日活動するのも大変だろう? それに労働基準法の件もあるし

 中学生を働かせている時点で労働基準法もなにもないと思うけど、一応納得する。

眠井 朝華

それじゃあ今日はなにをするの?

チーシャ

今日はご褒美に、君を甘い夢に招待しよう

 甘い夢、ということはもしかしてお菓子がいっぱい出てくる夢だろうか。そうだとしたらぜひ行ってみたい! 夢の中なら甘い物をいくら食べても太らない。まさに夢のような話だ。実際夢だけど。

眠井 朝華

それじゃあ本当は気が乗らないけど、特別に招待されてあげる

チーシャ

君ってそういうところが素直じゃないよなぁ

眠井 朝華

うるさい!

 とまぁ、こういったやりとりの末、私たちは甘い夢へと向かった。

 チーシャに案内された夢。そこは確かに甘い夢だった。でも、

翔子

拓海、愛してる

拓海

俺もだよ、翔子

 そこは男女の恋人がいちゃつくだけの甘々な夢だった。

眠井 朝華

……今ならイイユメツールで釘バットが出せるかも

チーシャ

なぜだい?

 チーシャは不思議そうに首を傾げた。
 私は全力で叫び声をあげる。

眠井 朝華

リア充爆発しろー!

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