次は、俺の番か…。

うーん、俺に務まるかな…。
まぁ、頑張ってみるからついて来いよ!

鈴菜

あ…章君。
い…一緒に帰れたりする?

こいつが俺の彼女。みんなは未だに信じてはないだろうけど…。

おっ!
鈴菜!勿論、一緒にかえろーぜー!!

あっ、章!!今日こそ、一緒にカラオケ行くって約束したじゃん!!

ンなこと言ってねーし。
てか、これからもパス!俺、鈴菜と帰るって決めてるから!

じゃあな。

最近のノリ悪いよな、あいつ…。
てか、何であんな地味子といるわけ??

るせーな!!

なんか文句でもあんのかよ!?

鈴菜

あ、章君。私のことは大丈夫だから行こう…ね?

でも…。

鈴菜

大丈夫だから…。
(今日は、あの日だから早く帰りたいの…)

わ、分かった。
(あの日って…あ…。あれか。)

~帰り道の公園にて~

さっきは、ごめんな…。
俺。お前のこと言われるとついカッとなっちゃって…。

ごめん…。

鈴菜

んーん、全然大丈夫だよ!!

ありがとう!!

と言うよりも、本当に私が章君と付き合ってるほうが謎すぎるんだよ!!

なんか、申し訳ないし…。

でた。
俺の彼女の特徴…。
『俺と付き合ってるのが申し訳ない』


これだけじゃ、分かりにくいかもしれないからもう言っちゃうな!!

俺の彼女は…。

モグラ系彼女だ!!

俺の彼女は、あんまり学校に来れてないんだ…。だから俺が支えなきゃいけない。だから、学校で会ってるのは週に1~2回ぐらいだ…。本当はもっと来てほしいっていうのが、俺の気持ちなんだが、鈴菜も鈴菜で色々あったからな…。

でも、今日は男にとっては一大イベントだから来てくれたんだと思う…。


鈴菜はイベントとかは大事にするやつなんだ!

鈴菜

あ、あのね!!

これ、チョコレート!!

あ、章君のために頑張ったの!!

受け取ってくれる?

ありがとう!

おっ、俺の好きなやつだ!!
やっぱり分かってるな!俺のこと!!

鈴菜

でも…、口に合うかわからないよ…。

ごめん…ね。

ここで一つポイントが!!
それはというと…

≪POINT 1≫

穏やかに接して
安心させろ!!

鈴菜の作ってくれた物は何でもうれしいよ!ありがとな!!

また、作ってくれよ!鈴菜の料理とか、お菓子大好きだから!!

 こうやって言うと、鈴菜は結構安心してくれる。鈴菜は、よく気持ちが不安定になりやすい時がある。
 こういう話をしていいのかは微妙だけど、鈴菜は昔学校でいじめられて不登校になってしまって…。俺が傍に居ながらも。っていう感じだから。あまり人が少ない公園にいるわけだ。

鈴菜

章君……。あのね、

ん?なんだ??

鈴菜

その…家…来ない?
今日お母さんとお父さんいなくて…。

家!?家はしょっちゅう行ってるけど、二人は初めて…。
これは、行くべきなのか?

鈴菜

あ、あのね、変な意味じゃないよ…
ご飯一緒に食べれたらなって思って…
いやだったら大丈夫だよ…。
その…、あの…。

あ!ああ…そういう事か!いいぞ全然!!

鈴菜

じゃあ、行こっか

多分、一人が嫌いなんだろうな…。


あっ、あれ渡すの忘れてた!!

いつ渡そうか考えとこっと…。

お邪魔しまーす!!!
…って言っても誰もいないんだっけ

鈴菜

ふふっ
そうだよ!居ないって言ったよお??さっき

鈴菜

あ、ちょっと待ってて、すぐごはんの準備するから

鈴菜に笑顔が戻ってきた…。やっぱり家が落ち着くのかな??
なんかドキドキしてきちゃった。流石に二人っきりで家だからか…。でも、ダメだよな…。だってあの時…

鈴菜

ちょっと…何…??

いいよな??俺たち付き合ってもう1か月だぞ??
キスの一つや二つぐらい…。

鈴菜

嫌だ…辞めて…。ねぇ…キャッ…!!

なっ…にすんだよ!?!?

鈴菜

嫌って言ったからよ…。もうしないで…。

俺はこの瞬間もう二度と鈴菜にキスや変な事はもうしないって…。彼氏だし、彼女の事大事にするって…。

鈴菜は多分泣いていたと思う。たぶん過去になんかあったのだろうな…。

この時、俺は一つ学んだ。これは、どのタイプの子でも当たり前な事だけどな。

それは…

≪POINT 2≫

とりあえず女の子は
大事に扱うこと!!

彼女だからって何してもいいわけではない…。
俺は、鈴菜の事を大事にしていたつもりだったが、自分の欲を満たそうとしたために鈴菜を傷つけてしまったんだ…。

それから俺はもう鈴菜に触れていない。
好きなのに触れられないって結構辛いものだ…。

鈴菜

…君! 章君!!

あっ!な…何だ…ビックリした…。

鈴菜

ずっとぼーっとしてるから、 
 
ずっと呼んでいたのよ??

悪い…ちょっと考え事してた。

鈴菜

章君、いつも考え事してるわよね?

なんかあったらいつでも聞くよ?

力になれるかは分からないけれど…。

ありがとな!! 
そう言ってくれると嬉しいよ

あ、そういえばあれを渡さなきゃ…。

そろそろ帰る時間だし…。

なあ、鈴菜ちょっと目ぇ閉じて?

鈴菜

なあに、急に

いいから!!

これを首につけて…

いいぞ、目ぇ開けて…。

鈴菜

えっ、ネックレス…!?!?
えっ!?どうして!?!?

これってもしかして…

俺とペアのやつ…。バレンタインのお返し…

鈴菜

本当っ!?嬉しい!!!

ありがとう!!

大事にしろよ!!

鈴菜

うん!!

ここでも1つポイントが…

≪POINT 3≫

プレゼントは
ずばり!!
ペアものが一番!!

女子はペアものをよく好むだろ??
鈴菜みたいな子は、ヤンデレにも近いから束縛感があるって気がするらしい。
姉貴が言ってたんだけどな?

鈴菜

じゃあ、私もお礼のお返ししちゃおっかな??

料理で十分だよ…ありが…

鈴菜

へへっ…しちゃった…

な…何してるんだよ!?!?

鈴菜

何って…やだった??

それだったらごめんね…
もうしないよ?

い…嫌なわけないけど何でしたんだよ…。

鈴菜

昔、章君がキスしようとした時私拒んじゃったでしょ??
あの時は本当にごめんなさい。

心の準備ができてなかったっていうか、恥ずかしくなっちゃって…

その…俺もあの時はごめんな?
鈴菜の事大事にするつもりだったのに…。

本当にごめん…。

鈴菜

これからは、いっぱいしようね!!

お、おう!!

なんか、トリセツを作るおかげで鈴菜ともキスできるようになったし…

まぁ、自分から来たのは意外だったけどな!


じゃあ、俺からのまとめ的最後のポイント教えて終わりにするか…

≪LAST POINT≫

相手が気を許したからって
簡単に手を出そうとするな!!

男は狼だからしょうがないみたいな気持ちになるなよ!!俺も、狼だから気を付けないと…。
また、傷つけてしまい別れるなんていやだろ??

とりあえず、狼を抑えろよな!!

俺が言えるのはここまで!!


前の奴らよりはうまくできた気がするな!!


あ、因みにモグラ系がみんないじめられて引きこもりって訳じゃないから!そこだけは、注意な!!



じゃあ、俺はそろそろ帰るとするか!!


また、どこかで…な!!

トリセツ6 モグラ系彼女の説明書

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