けど、ああゆうときはやり返してたら終わりがないんじゃないの

じゃあ、一方的に殴られろってゆうのか?

だから私が盾になるってば

だから、あんたじゃ弱いんだから盾にもなれねーってば

ハッ!!

ハッじゃねーよ! ったく

とにかく、傷口を水で洗って

はいこれ

 絆創膏を取り出す杏月ちゃん。

なに、あんたこんなのいつも持ってるの?

あんたがいつも怪我してるからでしょ

制服貸してごらん

ほら、破れてる

 それから杏月ちゃんはささっと縫ってくれた。

さ、さんきゅ

いいってことよ

 こいつ女子力たけーな。
 モサいけど。

 良い奴。
 モサいけど。

 そして、杏月ちゃんは、ことあるごとに、馬鹿なオレを気遣ってくれた。

SP-3『宮川秋、ハッ!!』

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