フェン

わぁ・・・

アルド

なんて、綺麗な眺めなんだ・・・

ルーク

フェン、ここから精霊の気配がするニャ。
いつきても大丈夫なように、気を引き締めておくニャ

フェン

分かった

フェン

アルドさん

アルド

はい?

フェン

ここがシンシアのどこか、分かりますか?

アルド

ええっと・・・町はずれ、だね。
多分、シンシアの守り神が眠っているといわれる場所じゃないかな

フェン

なるほど・・・だからここだけ、花が咲いているのかもしれませんね

フェン

アルドさん、気づきました?

アルド

え?

フェン

さっき休んでいた場所にも、ここにも木があります。ここに来るまでの道にもいくつか木がありましたね。・・・何か、気づきません?

アルド

・・・花が、ある

アルド

でも、どうして木の周辺にだけ

フェン

私、加護だと思うんです

アルド

加護・・・?

フェン

その加護が木の周辺の植物を生かしているんだと、思うんです

アルド

・・・守り神は、本当にいるのだろうか

フェン

さぁ、守り神のことは知りません。ですが・・・

アルド

!?

フェン

精霊は、いると思うんです

ルーク

下がってろ!

アルド

えっ!?ル、ルーク君!?

アルド

ど、どういうことだい、フェンさん!?

フェン

とりあえずアルドさん、こちらに。私から離れないでください

・・・ふぇ?

ルーク

なんだ、こいつ。ウサギ・・・か?

・・・あ!ごしゅじんさま!!

アルド

・・・へ?

ごしゅじんさま!まっていたの!!ようやく、ようやくあえたっ!

アルド

え、ええっと・・・!?

アルド

フェンさん、これは一体!?

フェン

・・・やっぱり、同じだ

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