10代の頃、私はファミリーレストランで主に深夜にアルバイトをしていました。その店舗は上下二車線ずつの国道沿いにあったのですが、私の家とは反対側でした。行きはまだ子供でも起きてる時間帯でしたので、車が頻繁に行き交っています。帰りは大体深夜3時半くらいで、時たま車の流れがぴたりと止むことがありました。たった数分くらいだと思いますが、いつも騒々しい道が一時静かになってとても清々しい気分になります。私は自転車で通っていたのですが、ところどころ中央分離帯が途切れている場所があり、数百メートル離れた信号まで行くとだいぶ遠回りになってしまうため、その途切れている場所を突っ切っていました。
そこを渡れば自転車でたった5分ほどの距離です。今ほど犯罪率も高くなく、国道沿いには住宅もたくさんあるので若い女の子がひとりで走っていても特に怖いこともありませんでした。