では砲列甲板に戻って客室に行くということで。
はい、行きます!
では、君たちが砲列甲板に戻りそのまま客室へと向かうときに、全員で危険感知判定をしてもらいます。スカウトかレンジャーでなければ平目での判定になりますね。
なんだかやばそう。
2d6 = [2,5] = 7
失敗しないように……。
2d6 = [6,2] = 8
何もないといいが。
2d6 = [6,5] = 11
もしかしてヤバイ雰囲気?
2d6 = [1,3] = 4
ううっ、低い……。
はい、ではラフィーナさんが砲列甲板を移動していると、
突然船倉に浸水していた海水が意志を持つ触手のように立ち上がり、昇降口から彼女目掛けて襲いかかります
え、ちょっと!?
ラフィーナさんはそれに足を取られ、そのままずるずると船倉の水中へ引きずり込まれていきます。
キャー! 助けて!!
見れば、浸水した船倉の奥には人型のスライムのような粘性の水塊が蠢いており、
ラフィーナさんを引きずる触手もそこから伸びています。
ラフィちゃん!?
……え、ど、どうしたら
この事態にいち早く反応できたウィルさんはこれに対し咄嗟に何らかの行動を取ることができます。
ラフィーナを引きずっている触手を攻撃したい。ダガーの投擲攻撃で届くか?
はい。飛び道具であれば触手が水中に沈みきる前に攻撃できますよ。命中力判定お願いします。
悪いが離してもらうぞ
2d6 = [3,5] = 8
ではウィルさんの攻撃にラフィーナさんを掴んでいた触手は途切れ、そのまま水中へと戻っていきます。
しかしラフィーナさんもまた浸水した海水のなかに落ちてしまいます。ラフィーナさんは水泳判定して下さい。
ぶくぶく、もごぉー!(私、金属鎧だから水泳ムリー!)
あ、そうでしたね。金属鎧装備なので達成値に-4です。できないと溺れちゃう上に、もう一度水塊が襲ってきますよ。
……だったら、ぼくも船倉の水中に落ちてラフィーナさんを助けます!
分かりました、ナロードさんはエルフなので水泳判定なしで大丈夫です。
更に、何らかの補助がある扱いなのでラフィーナさんの水泳判定のペナルティがなくなります。
ラフィーナさん、掴まって!
(必死に水中でナロードの腕に掴まる)
2d6 = [3,4] = 7
ではナロードさんが水中に飛び込み、そのまま溺れかけているラフィーナさんを助けて昇降口の階段に捕まらせました。
ナロ君、あ、ありがどー(必死に息をしながら)
しかし依然としてふたりは船倉にいるので、もう一度水塊が触手を伸ばしてきます。
それって銃で撃てる?
はい。命中力判定お願いします。
お前らにばかり良い格好させねえぜ!
2d6 = [3,5] = 8
では船倉のふたりを襲う触手にワーグナーさんの銃撃がヒットし、その場で途切れます。この隙にふたりは全力移動で船倉から脱出できますよ。
よっしゃ、お前ら今だ!
み、みんな、ありがとうー……(階段を上りきってぜえぜえしつつ)
無事で、良かった……
しかし、なんだあいつは
船底に潜む人型の水塊は少々のダメージを受けた様子ですが、依然としてこちらの様子を伺っています。とりあえずの危機は回避できましたが、不用意に昇降口へ近づけば、また水塊は襲ってくることでしょう。
なるほど、こいつが船の乗員を海に引きずり込んでいったんだな
魔術師さんの手帳に、ビルジに不自然に水が溜まってきたって書いてあったし……
多分、船倉に置いてあった宝物箱から、抜け出して潜んでたんだろうね……
けど、どうやって倒したらいいんだろ
魔術師連中の客室を探そう。何か解決策があるかもしれない
そうだな、なるべく昇降口に近づかないようにして客室に行こう
それでは砲列甲板の後部扉から客室へ行きます。
客室は狭い一室を二部屋に分けており、それらも中央を板で仕切られただけのものです。
これらの客室に共通する内装は、まず赤いクロスの掛かった丸テーブルに回転椅子、クルミ材のロッカー、そして動作を停止した掛時計と気圧計です。
右の客室には更に航路図と経線儀がテーブルに置かれ、左の客室には寝台に使い込まれた形跡のある魔術書やパイプ煙草が残されています。
どちらもそれ以外はよく片付けられており、争った形跡などは見当たりません。
うーむ、どこから手をつけたものか
魔術書とかパイプとかあるから、左の客室が魔術師さんたちの部屋みたいね
とりあえず、左の客室を探索かな……?
そうだな。頼む
こんな事態じゃなきゃ、ゆっくり色々探してみたかったな……
2d6 = [3,5] = 8
では、ナロードさんは左の客室に残されていたパイプ煙草が、実はイグニッション・パイプというマジックアイテムであることに気がつきます。
(データを参照して)これ、火の玉の魔法が飛ばせる!
でも、これだけであのスライムを、倒せるとは思えないけど……
魔術書のほうも調べてみようぜ。何か手掛かりあるかも
そうだな。弟子の用意できる魔法なのだから、師の魔術書に載っていてもおかしくはない
じゃあ、一応同じ魔術師だし、ぼくが魔術書を調べるね……
2d6 = [3,6] = 9
はい、ではナロードさんが左の客室に残された魔術書を調べてみたところ、この本がジョセフ・ハバクク氏の執筆した独自魔術の目録であることが分かります。
本には様々な魔法の行使方法、効果、対策などが挿絵付で掲載されています。
そこからさっきのスライムみたいな奴の項目を探せる?
はい。文献判定をお願いします。
協会で魔法を習ってたときは、こういう本読むの苦手だったなー
2d6 = [3,5] = 8
お、それではワーグナーさんは魔術書にある魔法生物の項目から、先ほどの水塊とよく似た、どろどろとした人型のスライムのような絵が添えられている頁を発見します。それには、「取扱に注意。万が一の場合は高熱度により蒸発させること」
という文章が書かれています。
蒸発だー!!
じゃあ、さっき拾ったパイプが役に立つかな?
ああ。あとは大食堂にあったアルコールだな。あれが使える
アルコールの樽を船倉に沈めて、炎を飛ばして引火させる……?
よし、それでいこうぜ。甲板に戻るぞー!
では砲列甲板に戻りますよ。
じゃあ、昇降口に近づかないようにしながら食堂へ行って、アルコールの樽を取ってくる事を提案します。
はい、ラフィーナさんが食堂へと行き、慎重に工業用アルコールの入った樽を持ってきました。
よっとっと……うう、やっぱり嫌な臭い……
オーケー、じゃあラフィちゃんが持ってきた樽を、慎重に昇降口から船倉に落とすぜ。
ぼちゃん、と音を立てて樽が船倉に落ちました。現在、樽は浸水した海水の上で浮いています。
みんな、気をつけて……。パイプの炎魔法を使うよ……
よし、頼む
(神経を集中させてパイプの合言葉を唱える)
2d6 = [2,5] = 7
それでは、イグニッション・パイプから放たれた火の玉が樽に直撃すると、一瞬にして大爆発が起こり、船倉が吹っ飛びます! 同時に人型の水塊は蒸発し、その脅威は取り除かれました。
ふう……うまく、いったね
無事に倒せたようだな
しかし喜んだのもつかの間
激しい衝撃によってメリア・セノーラ号が揺れ始め、だんだんと海に沈んでいきます!
えっ……
まあ、そんなことだろうとは思ったけどな!
え、ちょっとみんな走るよ!
ラフィーナさんの号令で、君たちは一目散に砲列甲板から離脱します。
……砲列甲板の格子は外してありますから、そのまま素通りできますね。
あ、GMがちょっと悔しそう
どかしておいて、良かった……
皆さん、早くこっちへ!
上甲板まで出ると、接舷していた小型船からニーエの叫びが聞こえます。
君たちが小型船まで辿り着くと同時、漂流船メリア・セノーラ号は海の底へと沈んでいきました。
か、間一髪だったな……!
はあ、はあ……間に合った……(その場にへたり込む)
しかし、なかなか見れない光景だな
なんか映画のラストシーンみたいだよねー……
君たちはそのまま、ニーエの船でヴァルディノへと帰港します。
海洋研究所のポーラは君たちの報告を聞き、
それは大変だったわね。まさか水の魔法生物が原因だったなんて。とにかく、あなたたちはゆっくり体を休めなさいな。
そのゴアリングとかいう男の調査も含めて、後のことは任せてちょうだい
と、その功績を労ってくれます。また、側に控えていたニーエも、君たちに惜しみない称賛を送ってくれます。
とんでもないです!
(まともに誉められて嬉し恥ずかしい)
グレゴリーが君たちを重宝する理由が分かったわ。何か困ったことがあったら、いつでもウチにいらっしゃいな
と最後にポーラは君たちにそう声をかけ、今回の報酬を用意してくれます。
帰ったらとりあえずシャワー浴びよう!
それから宴会!
そういや、船で見つけた塩漬け肉を食う約束だな、ワーグナー?
げ、忘れてた!
おなか、壊さないようにねー
くすくす……
これにて今回のセッションは終了です!お疲れ様でした!
お疲れ様でしたー!