■乗組員
船長 ベンジャミン・ブリッグズ
一等航海士 アルバート・リチャードソン
二等航海士 アンドリュー・ギリング
客室乗務員 兼 料理人 エドワード・ヘッド
他、船員4名
■乗客
サラ・ブリッグズ
ソフィア・ブリッグズ
ジョセフ・ハバクク
セプティア・ゴアリング
甲板上はびしょ濡れで、底の壊れたボートの残骸や鶏かごなどがあちこちに散乱しています。
甲板の中央には格子で蓋をされた昇降口があり、のぞき込むと船内へと繋がっていることが分かります。
格子は取り外すことができ、ここから砲列甲板へと下ることができそうです。
また、船尾には船長室と思わしき部屋への扉があります。
予想以上に荒れてるな
とりあえず船長室に行ってみる?
いや、まずは色々調べてみようぜ
じゃあぼくが、探索するよ……
では探索判定ですね。
スカウトと知力で判定です。
びしょ濡れにはなりたくないけど……
2d6 = [3,4] = 7
それではナロードさんが見るに
ボートの損傷具合は酷く、柱に括り付けられたままなことから少なくともセノーラ号の乗員はこのボートを使って脱出したわけではないということが分かります。
また、鶏かごのなかには海水を被ってぐしょ濡れになった鶏の死体が残されています。
鶏が可哀想だなー
どうして誰もボート使わなかったんだろ?
使う間もなく襲われたのか?
もしくは、使うような事態ではなかったのかな……
鶏たちも放置されてるし、その可能性は高いかも?
次は船長室に行ってみるか
そうだね、何か記録が残ってるかも……
では船長室ですね。船長室はたった今まで船長がいたかのように少しも乱れておらず、机の上には様々な書物や書類が散らかっています。また、その横には巻き煙草の山があり、その灰がいたるところに落ちています。
こっちは損傷少なそうだな
とりあえず探索、するね……
なんか情報があるといいなー
航海日誌とか、残ってないかな……
2d6 = [5,3] = 8
では、船長室の寝台周辺の床にべちゃべちゃと濡れた水溜まりがあるのをナロードさんは発見します。
その水は他の水溜まりのものより粘性が高く、一概に浸水した海水とはいえない感じです。
うう、べたべた……
うーん、何があった
書類はどう? 調べられる?
大丈夫ですよ。冒険者レベルと知力を基準値として行為判定してみて下さい。
何か手掛かりないかなー
2d6 = [1,4] = 5
書類は船荷証券やその他の記録、手紙の類が残されています。
また、積み上げられた書物の一番下に航海日誌を発見することができます。
これらはザルツ語の訛り言葉で、しかも蚯蚓ばった字で書かれている為判読が難しく、読むにはザルツ語の読文を習得しているか文献判定が必要です。
船荷証券ってなに?
貨物の、受け取りとか引き渡しとかを証明する書類、だよ……
航海日誌は重要そうだな。誰かこのなかにザルツ語読める奴いるか?
流石にザルツ語は読めないけど、セージだから文献判定はできるぜー
よろしく!
しかし汚い字だな
2d6 = [1,5] = 6
はい、ではワーグナーさんが皆に説明するには、船荷証券によると積荷はナッツや生姜、
少量の工業用アルコールのほか、乗客ジョセフ・ハバクク氏の所有する非常に高価な宝物箱となっています。
特に宝物箱については
「船倉の危険なき場所に厳重に保管されたし」
と添え書きがされています。
これは……まだ残ってるかも……?
お宝チャンスか!
ワーグナーさんは更に航海日誌を頑張って読み進めていきます。
しかし日誌の内容はひどくお粗末なもので、概略の天候状態や航路、どのような理由でこの船を遺棄するに至ったかも分かりません。
……職務、怠慢
情報としては使えないな
ただし、かろうじて乗員記録は残されていたのでこの船の乗員リストは分かりますよ。
乗員記録に残された名前は以下の通りです。
■乗組員
船長 ベンジャミン・ブリッグズ
一等航海士 アルバート・リチャードソン
二等航海士 アンドリュー・ギリング
客室乗務員 兼 料理人 エドワード・ヘッド
他、船員4名
■乗客
サラ・ブリッグズ
ソフィア・ブリッグズ
ジョセフ・ハバクク
セプティア・ゴアリング
結構、乗ってたんだね……
名字から判断するに、乗客の上二名は船長の家族か
ジョセフ・ハバククって人は船荷証券に名前が出てたけど、セプティア・ゴアリングって誰だろう?
うーん……この部屋で得られる情報は、もうない?
そうですね、これで全部です。
じゃあひとまずさっきの甲板に戻ろうか。そこから船倉にも行けそうだったし
船倉に戦争しに行こう
……
……
え? なになに、どういうこと?
……ええと、船倉(せんそう)と戦争が掛かっていて――
ちょっと! 滑ったギャグの解説やめて!
(無視して)では甲板に戻りますね。甲板の様子は先ほどと変わりません。
じゃあ船内に降りてみるか
了解ー
第2話後編へ続く