右と要のお料理教室・入門編 〜俺たちの戦いはこれからだ〜

連載中(14)

料理下手(というより生活全般が致命的)な天然ポンコツ娘の右と、苦労性の要による料理教室という名のガチバトル。

これは右さんこと作家、東雲佑先生と二宮酒匂先生と私のTwitterでのやりとりと、ほぼ原文ママで小説風にアレンジしたものです。作中に登場する皆さまには許可を頂いております。小説風にアレンジしたとはいえ、セリフはTwitterのやりとりそのままなので、内容は全て現実です。フィクションではありません。これは現実です。大事なことだから二回繰り返します。これは現実です。現実の出来事なんです。。。

そんな本作の唯一の良心こと、実在性世話焼き美少女としてお馴染み、二宮酒匂先生の最新作『山内くんの呪禁の夏』角川ホラー文庫さんより5/25に」発売予定です! 

そして右子ちゃんこと東雲佑先生の『図書館ドラゴンは火を吹かない』も、引き続き好評発売中!

イラストレーター

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恋色季節風

 由梨は幼い頃から父子家庭で育ったが、父が亡くなったため高校生にして天涯孤独の身となり、広島にある伯父の家に引き取られることになる。この家で暮らすのはこれが初めてではなく、七歳の頃、父が海外出張に行ったとき二カ月ほど預けられたことがあった。当時、由梨は従兄の聖二に想いを寄せていた。それが由梨の初恋だった。その新しい家庭で暮らすうちに由梨は当時の感情を再び呼び覚ましていく。そんなある日、近所にある薔薇園を通りかかったとき偶然、物や場所に宿った残留思念を読み取る超能力、サイコメトリーに目覚め、幻想の中で自分が聖二とその姉、涼子と寄り添う情景を見る。由梨は子供の子頃にささやかな愛情を注いでくれた涼子を姉のように慕っていたが、後にふとしたことから涼子だと思い込んでいたその人物が実は死別した聖二のフィアンセ、伊織だったことを知ってしまう。由梨は七歳の頃、伊織ともよく会っていたことを思い出し、短い間だったが三人で過ごした幸せな日々を思慕するが、同時に聖二がまだ過去の記憶を引きずっていることに嫉妬と苛立ちを感じるようになる。やがて再婚して三年前に東京に引っ越した母親が会いに訪れ、由梨を引き取りたいと言い出す。由梨は突然のことに戸惑い、故郷や聖二から離れたくないという想いを募らせ、自分の境遇を受け入れられずに思い悩むが、それでも実の母親が引き取ると言う以上は抗えない。漠然とした不安を抱えながら最後の時を過ごす中で東京の高校に転校する準備が進み、友達にも別れを告げて、これまで人生に一区切り付けるが、東京に行く前日に聖二が胃潰瘍で入院してしまう。医師によると、病状は軽いが本人に生きようとする気力がないため回復しないのだという。由梨は生きる希望を失った聖二を前に伊織の言葉を伝えれば励ませると思い立ち、薔薇園におもむいて最後に伊織との記憶を伝えようとサイコメトリーする。その時、死期が迫っても最後まで希望を捨てずに気高く生きようとした伊織の生き方に共鳴し、二人への嫉妬や心のわだまかりが溶け出していく。同時に自分の運命を受け入れ、過去に囚われていた自分と決別して未来へと歩み出すことを決意する。そして、病室の聖二に別れを告げ、未来への希望を胸に秘めて東京へ旅立って行く。

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